「これらの漫畫をその會社の人は読んだことがあるのか」との質問に対し、「読んでいません。彼らに見せたかったのですが、日本語版にする余裕がなかったのです」と語り、「もし読んでいれば、きっと喜んでもらえるでしょう。みんなのイメージをきれいに描いているので。特に松田さんは格好いいですね。誰に対しても『格好いい』と宣伝しています」と冗談ながらに言った。
日本の會社に対するイメージについては、「怖いほど細かい」と林竹さんは強調する。
「例えば、例の松田さんは、1枚の絵に1ミリの差でもあれば必ず分かります。彼の要求通りでなければ、やり直すほかないのです。面倒だと思うときもありますが、彼の言う通りにやったら、確かに前のものよりずっとよくなりました」と、その細かさにも納得する林さんは、自ら書いた漫畫エッセイでも繊細な畫風を守っている。
帰國後の林竹さんは今、日本滯在中の面白い出來事や感想を整理し、本にまとめようとしている。漫畫に対して変わらない情熱を持ちながら、日本留學や會社勤務などの貴重な體験をいかし、中國という莫大な漫畫市場で活躍できることを望んでいる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月24日