子供用品を売る店ではまだ明治の粉ミルクが販売している。粉ミルクの製造年月日は今年の2月(6月2日撮影)
広東省検疫局によると、今年4月初めに日本の宮崎県で発生した口蹄疫により、中國は日本製の粉ミルクなど関連商品の輸入を停止しているが、そのことを知らない市民もいるという。検疫局の関係者は、國家動物防疫の関連規定により、不必要な損失を避けるために、日本から粉ミルクを持ち込まないように呼びかけている。
食品の安全問題ではなく動物防疫による輸入停止
國家質検査総局と農業部は4月30日に連合で、直接あるいは間接的に日本から偶蹄類動物やその製品の輸入を禁止し、日本から輸入される偶蹄類動物やその製品の「入國動植物検疫許可証」の発行停止を発表した。一時的に輸入を停止するのは、口蹄疫の感染の危険がある粉ミルクや牛乳、牛肉などの一切の関連製品だ。
広東省検疫局の責任者は「今回の輸入禁止は國の動物防疫をによるもので、食品の安全問題からではない。また口蹄疫はヒトからヒトには感染せず、粉ミルクも高溫で消毒しているため、粉ミルクを飲んで口蹄疫に感染することはない」と説明する。
解禁されるのはいつ?
では日本の粉ミルクはいつ輸入が解禁されるのだろうか。検疫の専門家は「國際獣疫事務局(OIE)は日本を口蹄疫の突然発生地とし、『非清浄國』と認定した。この認定が取り消されれば、中國も再び日本製の粉ミルクの輸入解禁を考えるだろう。また日本では以前にも口蹄疫が発生しており、その経験により短期間に狀況をコントロールできるはずだ」と話す。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月3日