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わが街を愛することーー日本館を見ての実感

タグ: 上海萬博  日本館 感想 

発信時間: 2010-06-18 14:00:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

文?寫真=王浩

ある日の夕方、日本館の出口で陳霞さん一家に出會った。陳さんは河南省鄭州市のある銀行に勤めている。上海萬博の開幕がちょうど「メーデー」の連休と重なるため、彼女は家族全員を連れて、萬博を見に上海にやってきた。

日本館から出てきて、「入場まで三時間並んだけど、日本館を見た後、並んだ甲斐があったと思いました。ここに展示されているのは人類の未來生活の一シーンで、視野が開かれたと思います」と、陳さんはうれしそうに言う。陳さんの息子は陳さんとは違って、館內のロボットに興味津津だった。

日本館を見學し終わった陳霞さん一家

萬博が開幕してから、観光客が上海に大挙してやってきた。初日だけでも延べ二十萬人近く。上海市民だけではなく、陳さんのようなよその地からの來場者も少なくない。人が多いため、日本館やサウジアラビア館、中國館などの人気パビリオンの入り口には、長い行列ができて、待ち時間が三時間を越えた。それにしても、人々の萬博に対する情熱は大したものである。

陳さん一家は一日かけて、五つのパビリオンを回ったが、フランス館や日本館、スイス館がとくに印象深かったという。「私はいつもほかの國の人々の暮らしや風土人情を知りたいと思っていました。以前カナダに旅行したことがあり、とってもいい思い出になりました。今回は萬博に來て、こんなに小さな會場でさまざまな國の人と事情が分かり、とても勉強になりました」と陳さんは言う。

上海萬博の出展國は、みな自國の文化や理念をどのようにアピールするか工夫をしている。フランス館は國寶クラスの名畫六點と彫塑一點を持ってきたが、デンマークはコペンハーゲンの人魚姫の像を上海に運んできた。人魚姫がデンマークを離れるのはこれが初めてだという。このような貴重な展示物は、中國の來場者を大いに喜ばせている。浙江省からやってきた劉亜靜さん(十六歳)は小さいころ、アンデルセン童話が大好きで、とくに『人魚姫』に夢中になり、その悲しい結末をどうしても受け入れられなかった。今、大きくなった彼女は、二時間もの行列に並んだ末やっと人魚姫に會えたが、それでもうきうきとして満足げである。貴重な展示物に加え、ハイテクやマルチメディアによる展示が、極めて見る価値のある大盛會の萬博にしている。

「より良い都市、より良い生活」は上海萬博のメインテーマであるが、主催國である中國はテーマを伝えるために五つのテーマ館を設け、いずれも人気パビリオンになっている。「上海萬博のテーマはとってもいい。パビリオンの展示は私に環境保護の必要性やできるだけ低炭素のライフスタイルを心掛けるよう呼びかけています」と陳さんは言う。また、萬博を見學した後、陳さんは自分の住んでいる鄭州市についてもいろいろ考えさせられた。中國のほかの都市と同じように、最近鄭州市も急速に発展し、都市の規模もしだいに大きくなり、人口もどんどん増えている。「都市の拡大と発展は避けられない情況ですが、街の一員として、街がよい方向に発展できるように、自分もわが街を愛し、力を出すべきです」と陳さんは言う。

萬博開催中、萬博會場は毎日世界各地から観光客を迎える。予測によると、上海萬博の來場者數は七千萬人に達する見込み。観光客が引きもきらずにやって來るにしたがって、上海萬博は「より良い都市、より良い生活」というテーマを世界中に伝えていくことだろう。

「人民中國インターネット版」 2010年6月18日

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