上海と杭州を結(jié)ぶ滬杭高速鉄道が26日、正式開通し、日本のメディアもこれに注目した。日本の産経新聞は27日付で「滬杭高速鉄道は日本の新幹線の“模倣”」や「巨額の公共投資で景気の底上げも狙ったが、中國では格差の拡大に歯止めがかからない」などと報じた。光明網(wǎng)が伝えた。
北京-天津、武漢-広州、上海-南京、上海-杭州等の相次ぐ高速鉄道の開通に、日本人は特別な感情を抱いたようだ。産経新聞の報道はまさにこの感情を代表したものといっていい。この記事を書いた記者は、「新型CRH380A型列車は“國産”と“銘打っている”が、実際にはデザインも技術(shù)も日本の“模倣”」と中國の高速鉄道をけなしている。
この記事は、今年5月に東海旅客鉄道(JR東海)の葛西敬之會長が英フィナンシャル?タイムズ紙の取材で、「安全を軽視し、外國企業(yè)の技術(shù)を“盜用している”」と中國の高速鉄道を非難した件を思い起こさせる。葛西會長は「中國の高速鉄道が安全を軽視し限界まで速度を出している。われわれは絶対にそんなことはしない」と語った。
これに対し、中國の鉄道運輸部は、「中國の現(xiàn)在の高速鉄道技術(shù)は世界的にも総體的にもトップクラスにある。中國の高速鉄道の海外進出戦略により、多くの國が島國である日本とは違った高速鉄道技術(shù)を望んでいるのを目の當(dāng)たりにし、日本企業(yè)は感情的になっている」と反撃した。実際には時速350キロメートルというのは中國の最高設(shè)計時速であって、すでに開通した高速鉄道を例にあげると、実際の運行速度は時速270-300キロに抑えられ、路線によっては時速200キロで運行している。
JR東海の會長がこのような発言をした背景には、同社がねらう米フロリダ州とテキサス州のプロジェクト、さらにロサンゼルスとラスベガスを結(jié)ぶ高速鉄道路線がある。後者の入札には中國企業(yè)も関係している。