中國と日本との貿(mào)易は金融危機の影響に別れを告げ、きれいなV字を描いて回復に転じた。日本貿(mào)易振興機構(ジェトロ)がまとめた統(tǒng)計によると、2010年の中日間の貿(mào)易総額は3018億5千萬ドルに達して前年比30%増加し、初めて3千億ドルの大臺を突破した。さきに中國稅関が発表したデータでは、同年の中日貿(mào)易額は2977億7千萬ドルで、3千億ドルにあと少しだった。ある専門家によると、2011年の中日貿(mào)易は引き続き好転し、相互の投資が新たな成長點になる見込みという。「國際商報」が伝えた。
▽二國間貿(mào)易がスピードアップ
日本側(cè)の米ドル建て統(tǒng)計データによると、2010年の中日貿(mào)易のうち、日本から中國への輸出額は1490億9千萬ドルで同36%増加し、日本の中國からの輸入額は1527億6千萬ドルだった。日本の貿(mào)易総額に占める対中貿(mào)易の割合が09年から0.2ポイント上昇して20.7%となり、過去最高を更新した。
「日本経済新聞」の報道によると、2010年の中日貿(mào)易は輸出、輸入、総額の3指標いずれも過去最高を更新した。中國の経済刺激政策の影響を受けて、日本から中國への建設用?鉱山開発用の機械とその部品の輸出が大幅に増加し、増加率は105%に達して、過去最高の成長を遂げた。また上海萬博(2010年中國(上海)萬國博覧會)に力
強く牽引された形で、日本のデジタルカメラやビデオカメラの輸出額が大幅に上昇し、半導體や自動車などの関連分野の輸出も好調(diào)だった。自動車は高級車を中心とした完成車だけでなく、バスや作業(yè)用車両の輸出も大幅に増加し、自動車関連の輸出増加率は81%に達した。中國が日本に輸出する製品では、電気機械、非鉄金屬、食品類の伸びが大きかった。
中國社會科學院日本研究所経済研究室の張季風主任によると、2011年の中日貿(mào)易は引き続き成長する見込みだが、2010年は比較の対象となる09年の數(shù)値が低かったことを考えると、2011年の成長率は2010年を下回ることが予想される。現(xiàn)在、日本の輸出額全體に占める対中輸出額の割合は約30%で、ニッサンやホンダは中國での販売臺數(shù)がすでに日本での販売臺數(shù)を上回っている。こうしたことから、中國市場が日本の輸出や経済復興にとって重要な牽引作用を擔っていることがわかる。また海外メディアの報道によると、日本の與謝野馨経済財政金融擔當相は中國経済の発展を歓迎するとともに、中國の発展は日本を含む東アジアの経済にとって基礎的な支援の役割を果たすものとの考えを示した。
ジェトロのデータによると、第三國?地域を経由して中國市場に入る製品を考慮に入れれば、2010年の日本の対中貿(mào)易黒字は2兆1千億円に達するという。