東日本大震災(zāi)に伴う原子力発電所放射能漏れ事故は、香港の日本食レストランにも大きなダメージをもたらした。ある飲食店代表によると、20以上の店が放射能汚染問(wèn)題で閉店に追い込まれたという。また、日本食チェーン店の現(xiàn)地店は安売りに走り、食材を全て日本から輸入している高級(jí)日本料理店は、とりわけ深刻な影響を受けている。ある店のオーナーは、売り上げは震災(zāi)前のレベルにまだ戻っておらず、食材調(diào)達(dá)地を変えたためにコストがさらにアップしたとこぼしている。香港明報(bào)が報(bào)じた。

　震災(zāi)は、數(shù)多くの死傷者をもたらしただけではなく、東京電力福島第一原発の放射能漏れ事故をも引き起こし、周辺地域で取れる食品は、放射能汚染の恐れがあるため輸出停止となった。香港灣仔にある高級(jí)日本料理店「誠(chéng)」の黃乃平董事は、「震災(zāi)直後、香港の日本食レストラン業(yè)界は6割以上急激に落ち込んだ。その後4月の『暗黒シーズン』の下落幅は2、3割にとどまった。日本料理に対する顧客の信頼が回復(fù)するにつれて、5月と6月の売り上げはだんだん上向いたが、震災(zāi)前に比べるとまだ1割低い。今はひたすら、『PR無(wú)用、防衛(wèi)は最大の攻撃』のスタンスを保ち、顧客が戻って來(lái)るのを待つしかない」と話した。

　日本食レストランに対する香港市民の信頼アップを目的として、香港食品委員會(huì)と飲食業(yè)界がこのほど、日本の食品や日本の観光地の安全性を訴えるキャンペーン「日本式達(dá)潮祭：至安心」を開(kāi)催した。イベントの開(kāi)催を呼びかけた香港餐飲連業(yè)協(xié)會(huì)の黃家和首席は、「協(xié)會(huì)は食品安全講座を開(kāi)催し、今後數(shù)カ月間、香港の全日本食グルメにレストラン優(yōu)待券を配布する。また11月には1萬(wàn)人のラーメン試食イベントを開(kāi)催、業(yè)界の再起を賭ける」と意欲を示した。

　黃首席によると、震災(zāi)後4カ月が経過(guò)したが、日本食レストランの売り上げは、震災(zāi)前に比べ1-3割低いままという。また、20店以上が閉鎖に追い込まれ、価格値下げに踏み切った日本食チェーン店もある。さらに、食材価格がここ數(shù)カ月高騰を続け、経営戦略の転換が迫られている。ブタ肉の価格はこの3カ月で3割アップ、砂糖や小麥粉などの原料も1年前に比べ3倍に上がった。一部の日本食レストランでは、うどんやラーメンのような調(diào)理済食品をメニューの主體に切り替えざるを得なくなった。

　「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2011年7月12日