資料寫真:サッカー選手李鉄
李鉄は、中國人選手として初めてFAプレミアリーグに渡った選手であると同時に、初めてワールドカップの舞臺に立ったチームの一員である。取材の際、彼はこう語った。「ワールドカップがなければ、FAプレミアリーグに行くこともなかった。ワールドカップの舞臺に上ってはじめてヨーロッパのクラブに気付いてもらえる。」
◇10年以內に日本に追いつける
アジアにおいて中國サッカーはすでに二流レベルに落ちてしまっているが、李鉄はこの現狀をそれほど悲観視してはいない。「日本との差は大きいし、オーストラリアも韓國も我々の上をいっている。しかし、今の調子で行けば、あと10年で、日本、オーストラリアを追い越すのは難しいが、対等に戦えるまでにはなるだろう。」
中國チームは10年前に初めてワールドカップに出場したものの、それ以降2期連続で最終予選にも殘れていない。李鉄は言う。「チャンスはいつでもあると思う。今回のナショナルチームには期待しているし、3次予選は問題ないだろう。だが、最終予選に殘るのは至難の技で、我々は冷靜且つ前向きにその日を待つべきだ。最終予選に殘るのは基本的目標で、中國サッカーが元気を取り戻すためにはいくつかのポイントがある。まず、クラブのレベルを上げること。AFCチャンピオンズリーグでどれだけの力が出せるか、クラブの全體的な実力がナショナルチームのレベルとなる。そして、ナショナルチームがワールドカップに出場すること自體が、中國サッカーにとって大きな刺激となり、海外でプレーする多くの選手、あるいは子供たちをこの世界に導くことができるだろう。」
◇ナショナルチームのランキングの低さが選手の海外進出に影響