これほど重要な戦略的資源でありながら、中國にはむしろ価格を決定する権利はなく、廉価で輸出していた。あるメディアによれば、中國は1トン約20萬元で酸化ネジウムを輸出した一方、輸入した金屬ネジウムは1トン約20萬元だった。中國が10年に輸出したレアアースは3萬9813萬トンと、従來計畫の3萬258トンを9555トン超過。また密輸も拡大し、さらには盜掘で環境は悪化の一途をたどっている。09年前後の1年余りの間、中國の稅関は大規模な密売を相次いで摘発、押収量は數萬トンにのぼった。
一方、日本は80年代初めから、極めて低廉な価格で中國から大量の良質炭を輸入し、海岸の埋め立てや貯蔵に利用してきたが、現在の価格は以前の數倍。日本人が用いる割り箸はいずれも中國からの輸入であり、自國の森林の伐採は厳しく制限している。生活のなかでの日本人の資源節減は中國人をより目覚めさせてくれるだろう。日本では市民も政府も、ごく普通の水資源から廃ペットボトルにしても、いずれもこのように大切に扱っている。戦略的資源を論じるまでもないことだ。中國は土地が広く物産が豊かであっても、1人平均所有量では世界の下位。そうでありながら、中國人が資源に対して危機意識をもたないばかりか、ひいては浪費、密輸などとは、実に嘆き悲しむべきことである。そう、中國人はさらに目を覚まし、関連法規を健全化して、法律と制度を運用しながら重要な資源、とりわけ戦略的資源を保護していく必要がある。
(日本新華僑報総編集長?蔣豊)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年1月11日
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