■深刻化する高齢化

東京の地下鉄に乗っていて北京との大きな違いを感じるのは、東京の人は白髪まじりの人を見ても席を譲らないということだ。車內を見渡すと乗客のほぼ半數が白髪や白髪まじりで、黒髪の人々でごったがえす北京とは大違いだ。

現在日本では65歳の高齢者が全人口の23％を占めており、半世紀後には40％前後になると推計される。言い換えるなら、50年後に同じように東京の地下鉄に乗ると、白髪や白髪まじりの人はすでに半數ではなく、5人中2人になっているということだ。これはまた、勤労世代2人で高齢者2人と子ども1人を養(yǎng)わなければならない事態(tài)の到來も示唆する。個人の生活への圧力は言うまでもなく、社會全體も耐えきれない圧力に直面するだろう。

高齢化の進行によって、年金制度や高齢者醫(yī)療?介護制度にも必然的に変化が生じる。緩やかなペース、高コストが今後日本社會の主流となる。高齢者介護サービスなどの新産業(yè)が新たな市場を生み、飲食、公共交通、醫(yī)療機関は社會の高齢化に伴い、新たな経営方式や設備を導入することになる。これは新たな需要と社會的進歩ももたらすだろう。だが日本にとって、このような経済モデルはこれまで経験したことのないものであり、その社會?経済的な規(guī)模や効果はまだ予測困難だ。

おおむね導き出せる結論は、日本経済が低迷を脫する上で急速な高齢化はマイナスだということだ。

■特に良い點のない民主黨政権の少子高齢化対策