日本文部科學省は8月27日、本年度の學校基本調査を発表した。それによると今春の大學卒業者約56萬人のうち、8萬6000人が安定した職に就いていないことが明らかになった。このうち約3萬3000人は、就職?進學する意欲のないニートとされた。大學生の就職難が、日本社會にとってますます頭の痛い問題となっている。この現象の原因は、景気低迷、採用數の減少等、多方面に渡る。アナリストは、「ネット技術サービスの発展は、大學生の就職に少なからず影響を與えている」と指摘した。その非常に典型的な一例は、クラウドコンピューティングだ。
アマゾンはクラウドコンピューティングでビジネス展開している代表的な企業で、世界中の企業がAWS(アマゾンウェブサービス)を用いて業務を行なっている。AWSは高い計算能力の他に、低コストという強みを持っている。
サンフランシスコのGoodData社は、AWSを利用し6000社のデータを分析し、販売の手がかり等に関する情報を入手している。同社のCEOは、「この業務には、これまで1社當たり少なくとも5人(計3萬人)が必要とされていたが、現在は180人のみで済み、人件費が大幅に削減された」と語った。
ベンチャー企業のCue社は、顧客情報を隨時把握するため、Eメール、フェイスブックの更新內容、企業の書類を毎日5億回スキャンし、情報をまとめている。同社には現在10名のプログラマーが在籍しており、AWSの使用料は毎月10萬ドルに抑えられている。AWSがなければ60名のプログラマーが必要で、システム構築のために毎月200萬ドル以上がかかる。
AWSは企業の人件費を削減すると同時に、企業の社員採用枠を大幅に縮小させている。しかし迅速で利便性の高いAWSはまた、アイデアさえあれば誰もが気軽に創業でき、成功を手にするチャンスを得られることを暗示してもいる。
IT業界の最大手、グーグルとマイクロソフトもまた、クラウドコンピューティングの開発を強化しており、同市場の競爭が激化する模様だ。これは同サービスの使用料が今後さらに引き下げられ、就職の機會が減少することを意味している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2012年9月9日