壽司は日本のどこでも食べられる。もし生魚(yú)の壽司が高級(jí)な和食だとすれば、マグロ壽司は超高級(jí)な和食と言えるだろう。高級(jí)マグロの肉は非常にうまく、口に入れるとすぐに溶けるような感じがする。そのため、マグロは他の魚(yú)よりかなり高い。イシガキダイの卸値は1匹わずか80円だが、マグロの最低卸値は1キロ當(dāng)たり約1500円である。

日本人がマグロを食べて千円余り支払ったとき、背後には多くの代価が生じる。まず、日本は毎年、溫帯に位置する國(guó)家に対し、漁業(yè)権を獲得するために多くのお金を支払っている。次に、より多くの漁獲量を得るために、日本は大西洋マグロ類保存委員會(huì)（ICCAT）に行って何度も遊説しなければならない。それ以外にも、日本の漁獲業(yè)者は國(guó)際的な環(huán)境保護(hù)団體の抗議や抵抗に対処しなければならない。

2008年と2011年の築地での「新春初競(jìng)り」では、香港の業(yè)者にその権利を奪われ、日本人に大きな衝撃を與えた。プライドをかけて、日本の競(jìng)り參加者たちはさらなる高値を提示することになった。このような背景から、「新春初競(jìng)り」の価格はどんどん上がっていったのである。2006年以降、マグロの競(jìng)り落とし価格は7年連続で上昇している。

それでもなお、「新春初競(jìng)り」のマグロは初物だけに一番良いと考える日本人が少なくない。「一番良いものは自分たちのところへ」という「悲願(yuàn)」から、日本人はこのような高値で入手するのである。しかし、実際口にするマグロは決して「一番良いもの」ではない。マグロ壽司のコスト率（価格に占める材料原価）は40～50％に達(dá)する。業(yè)者の一部は客寄せのため、低価格で高級(jí)マグロ壽司を提供しているという。実際は、他の魚(yú)や低価格のマグロを出すなど小細(xì)工をすることで、高い利潤(rùn)を得ているのだ。

また、日本の國(guó)內(nèi)経済が低迷していることから、人々の財(cái)布のひもは固くなっており、惜しげもなく高級(jí)品に金を使うことをしなくなった。國(guó)內(nèi)消費(fèi)市場(chǎng)が縮小し続ける中、多くの高級(jí)壽司店は海外に目を向け始めている。彼らはマグロを買った後、最高級(jí)マグロの上等な部分を、海外の店舗に転売している。そう考えれば、日本人が口にするマグロは上等なものとは言えないのである。

「新春初競(jìng)り」が終わった日の午後、「壽司三昧」の築地本店の前には百人の行列ができた。オーナーは喜んでいた。結(jié)局、損して人気を得たのだった。店內(nèi)で壽司を食べている人々は拍手で讃えた。彼らは通常価格で超高価なマグロが食べられたからである。しかし、その喜ぶ顔を見(jiàn)ながら、果たしてその代価を彼らがどれだけ支払っているのか、その代価のツケが何かを真に考えたことがあるのだろうかと思わざるを得なかった。（嵐天）

「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版（チャイナネット）」　2013年1月12日