日本の安倍晉三首相は17日、「內閣総理大臣」の名義で自費で真榊を靖國神社に奉納した。しかし、參拝は斷念した。神社と安倍首相の周辺関係者が明らかにした。安倍首相は、「國の戦爭のために犠牲になった英霊を崇めることは當然だ」とする一方で、外交問題が緊迫化していることから、この時期の參拝はふさわしくないと表明した。
日本政府筋は10月12日、安倍首相は靖國神社の秋季例大祭で參拝しない可能性が高いと明らかにした。中韓との首脳會談の実施に向けて環境を整えたい考えとの聲もあるが、日本のメディアは、安倍首相は中韓両國ではなく、米國を考慮して參拝するかどうかを決めると分析した。
保守派の産経新聞は以前、安倍首相が靖國神社參拝を見送った場合、一つは同盟國である米國の意向を配慮、もう一つは米國の同盟國である韓國との関係を悪化させたくないからだと指摘した。この両者はいずれも安保戦略に影響するため、安倍首相は參拝問題の影響を受けない「日米韓」の共同戦線を確保しなければならない。
日本経済新聞は、米紙ワシントン?ポストが「歴史に向き合うことができない安倍首相」と題する社説を掲載したと報じた。前駐日米大使のシーファーは5月初め、日本政府が舊日本軍による従軍慰安婦の強制連行を事実上認めた「河野談話」の見直しに動けば「米國における日本の利益を大きく害する」と言い切った。
関係者によると、このとき安倍首相に「これ以上、歴史認識で踏み込んだ発言をすれば、日米関係がもたない」と進言したのが內閣官房參與の谷內正太郎內閣官房參與だったという。
メネンデス米上院外交委員會委員長が今年8月に韓國を訪問した際、「歴史の問題には正視と癒やしが必要だ。國は、過去を認識した時に歴史から解放される」と直言した。韓國メディアは、この発言は日本に軍國主義の歴史の反省を促す趣旨があると分析した。
またケリー國務長官とヘーゲル國防長官が今月3日、千鳥ケ淵戦沒者墓苑を訪れ、獻花した。千鳥ケ淵戦沒者墓苑には第二次世界大戦中の海外戦沒者で身元不明の日本人の遺骨が35萬柱以上納められている。
米國はこれを通じて日本のトップに靖國神社を參拝してアジアの隣國の怒りに觸れないよう暗示したとみられる。「日本が韓國と中國と靖國神社で激しく爭っていることに米國は憂慮している」。「米政府関係者がより中性的な施設を訪れたのは3カ國に対抗姿勢を弱めてほしいというメッセージを伝えたかったのかもしれない」とアナリストは指摘する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年10月17日