漸く政府間の交流再開の糸口が見え始めた日本と中國。何よりも大事なのは、両國民の民間交流を深め、互いをよく理解して、しっかりとした絆を作り、次世代へ伝えること。
それには互いの文化や歴史、それに基づく価値観や行動(dòng)パターン、社會(huì)儀禮などの違いを知ることが大切ですが、実際はごく基本的な考え方の違いさえ知らず、自分の物差しで相手を判斷して、怒ったり、むかついたりする例が後を絶ちません。 この欄では、難しい政治談議を離れ、互いの生活に密著した素樸な問題からその違いを探って相互理解を深めたいと思います。
第一話:日本の鉄道の駅前にはよく葬儀屋がある
「どうして日本の駅前にはよく葬儀屋があるんですか」と中國人留學(xué)生。
「えっ、そうかな…、どうして葬儀屋だってわかったんですか」「だって、色とりどりの花輪が立っていて、前を通ったら賑やかに音楽が…」
「も、もしかして、音楽と一緒にチンジャラチンジャラ音がしませんでした?」 「そうそう、そんな音がしていましたよ」
「やっぱりね。それ、葬儀屋じゃないんです。パチンコ屋。パチンコというゲームで遊ぶ場(chǎng)所。葬儀屋だったら花輪は白黒だし、大體、葬儀屋が賑やかなはずないでしょ?」
「えっ、葬式の花輪は赤や青や色とりどりで、音楽隊(duì)が笛や太鼓を賑やかに奏でるでしょ?そうしなければ成仏できないし」
「…?…?」
お葬式では、日本人は聲を殺し、顔を覆ってむせび泣きますが、中國人は一般に天を仰ぎ、身を投げ出し、胸を叩き、聲を張り上げて泣きます。泣き女という職業(yè)さえあるのは、皆さんよくご存じのはず。(麗澤大學(xué) 三潴正道教授)
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2015年11月7日