8月15日は日本の敗戦?降伏の日であり、本來は日本が自らの侵略の歴史を真剣に反省する日であるはずだ。それなのに、日本右翼が軍國主義者の霊魂を呼び戻す日になるとは思わなかった。(文:張君蘭。中國軍網掲載)
同日、安倍首相は再び自民黨総裁の名で靖國神社に「玉串料」と稱する祭祀費を奉納した。一部の右翼が「大東亜戦爭は聖戦だった」「南京大虐殺は捏造だ」などの旗を高く掲げて、靖國神社を走り回った。
日本右翼の様々な言行にわれわれは、「日本は軍國主義の時代に戻るのか」と疑念を抱かざるを得ない。「あの痛ましい歴史は繰り返されるのか」と警戒せざるを得ない。
実は日本社會には一貫して歴史に正面から向き合い、日本の戦爭犯罪を暴く勇気を持つ、正義感あふれる人々がいる。ただ、近年の日本社會の右傾化と保守化、特に安倍政権のメディアコントロールの強化に伴い、當時の戦爭犯罪を敢えて論じる聲が少なくなっているに過ぎない。13日夜、NHKはドキュメンタリー「731部隊の真実~エリート醫學者と人體実験~」を放送。史料と當事者の供述を通じて、動かぬ証拠によって中國侵略日本軍の犯した途方もない大罪を暴いた。続いて、朝日新聞電子版も731部隊の見習い技術者の語る実體験を報じた。
だが、歴史の真実を復元するこうした行動は、右翼の包囲攻撃にさらされた。ある者は「ロシアが録音したものであり、日本軍の供述は拷問で強要されたものだ」と言い立てた。
731部隊の犯罪行為は日本が當時犯したもろもろの戦爭犯罪のごく一部に過ぎない。こうした報道が日本でこれほど大きな反響を呼ぶとは、當時の戦爭犯罪に対する日本社會の知識が甚だ少ないことを物語っている。これによって、侵略の歴史を美化する右翼勢力の言論が欺瞞性を高め、さらに容易に人心を惑わすことにもなっている。
日本軍國主義の植民と侵略の歴史については、とうに歴史的評価が定まっている。だが今日にいたるまで、安倍氏に代表される日本右翼勢力は戦爭責任の反省を拒むだけでなく、「侵略定義未定論」など馬鹿げた論調をぶち上げている。
さらに多くの民衆に歴史の真実をはっきりと示すことは、日本が歴史認識における近隣國との落差を解消する助けになる。そして日本は、日本軍國主義の侵略の歴史を正しく認識し、深く反省し、中國などアジア被害國國民の感情をしっかりと尊重してのみ、歴史の重荷を真に下ろすことが可能となる。反対に侵略の歴史を曖昧にし、回避し、さらには美化?否認するのなら、アジア近隣國を始めとする國際社會の反発と阻止を招くだけだ。
世界「慰安婦」の日の8月14日、韓國民衆は歴史を忘れぬよう人々に注意を促すため、「慰安婦」少女像を路線バスに乗せ、他の乗客と「肩を並べて座らせた」。NHKや朝日新聞のような日本の主流メディアが立ち上がり、戦爭犯罪を暴いたことは、日本社會が歴史を直視するうえでも重要な模範的意義を持つ。
歴史に対する姿勢は、その國がどの方向に向かうつもりなのかを反映する。日本について言えば、歴史の過ちへの懺悔の印を永久に心に刻み、戦爭被害國の侵略された痛ましい歴史を深く認識してのみ、アジア近隣國の了解と尊敬を得ることができる。日本社會のさらに多くの識者が勇敢に立ち上がり、さらに多くの日本民衆が日本右翼の様々な謬論にごまかされず、さらに多くの歴史の真実を知ることができるようにすることを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年8月18日