國(guó)際協(xié)力機(jī)構(gòu)(JICA)中華人民共和國(guó)事務(wù)所次長(zhǎng)
宮崎 卓
MDGの期間中、中國(guó)の貢獻(xiàn)が最大であったことは世界に広く知られている事実である。國(guó)連が2015年に発表した MDGs達(dá)成に対する最終評(píng)価においても、世界的に見(jiàn)れば1990年には、開(kāi)発途上國(guó)の半數(shù)に近い人口が一日1.25ドル以下で生活していたのが2015年にはその割合が14%まで減少した。
これは比率でみたものであるが、人數(shù)で言えば極度の貧困狀態(tài)に置かれている人々の人口が19億人から8億3600萬(wàn)人まで、半分以下に減少、10億人以上の人々が極度の貧困から脫卻したことになり、世界的な快挙と言える。この中で中國(guó)は1990年の61%から2015年には4%と劇的な削減により大きな貢獻(xiàn)を成し遂げた、という點(diǎn)も盛り込まれている。中國(guó)は國(guó)內(nèi)貧困人口の削減には大いに実績(jī)を挙げ、1990年から2005年までの期間における全世界の貧困削減の76%にあたる貢獻(xiàn)をしているとの分析もある。
こうした貧困削減を可能にした要因を考えるにあたり、まずは中國(guó)が改革開(kāi)放政策の適用以降急速な経済発展を成し遂げてきている點(diǎn)が評(píng)価に値すると考えている。10%を超える成長(zhǎng)率を見(jiàn)せた年も多かった中、経済全體が急速に成長(zhǎng)していく中で貧困層の所得水準(zhǔn)についても大幅に底上げが進(jìn)んだと考えられる。
一方で急速な経済発展の過(guò)程において経済格差が拡大する狀況も往々にして見(jiàn)られる。中國(guó)のケースで言えば、2013年1月18日になって、中國(guó)國(guó)家統(tǒng)計(jì)局は、2003年にまでさかのぼる全國(guó)のジニ係數(shù)の値を公表したが、80-90年代には0.3臺(tái)と低かった數(shù)値が2003年以降には0.48前後まで高まった後、2008年をピークに緩やかに減少するようにも見(jiàn)える。全體としては劇的に貧困狀況が改善しつつも、一方でこうした格差の動(dòng)向は貧困人口がなお一定の規(guī)模で存在していることとも関連していると思われる。
開(kāi)発経済學(xué)の領(lǐng)域でも、従來(lái)発展のスピードに差異がある場(chǎng)合でも、発展の早い領(lǐng)域から遅い領(lǐng)域に向けて成長(zhǎng)の果実が「トリックルダウン(trickle down)」していくという議論がなされてきた。しかしながらこうしたトリックルダウンが必ずしも達(dá)成されない場(chǎng)合も見(jiàn)られてきたことから、貧困層に対して直接的に働きかけるアプローチが盛んになってきた。目下習(xí)政権の下では正確なターゲッティングに基づく貧困削減(精準(zhǔn)扶貧: accurate targeting)が重視されているのもこうした流れの中に位置付けられるものと理解している。
こうしたアプローチの中には、貧困地域におけるインフラ整備に始まり、マイクロクレジットの導(dǎo)入、農(nóng)村において主要な産業(yè)である農(nóng)業(yè)振興等があり、中國(guó)においてもこれらの方策に力點(diǎn)が置かれてきたことが、上記貧困削減における中國(guó)の大きな貢獻(xiàn)の背景にあるものと思われる。
こうした動(dòng)きに関連して筆者の所屬する國(guó)際協(xié)力機(jī)構(gòu)(Japan International Cooperation Agency: JICA)においても、中國(guó)のプロジェクトを支援してきた経験がある。