韓國メディアによると、テスラ上海工場が今年末に操業する。工場はモデル3などの電気自動車を生産するが、バッテリーの注文に関して、韓國、中國、日本のバッテリーメーカーの間で激しい競爭が繰り広げられている。
韓國『中央日報』ウェブ版が8月28日に伝えたところによると、同工場はテスラが海外に設立した最初の工場で、年間生産臺數は50萬臺、2018年の世界の電気自動車販売臺數(200萬臺)の4分の1に相當する。同工場からの注文規模はバッテリーメーカーの世界シェアに直接つながり、世界電気自動車バッテリー市場の1位、2位、4位のパナソニック(日本)、寧徳時代(中國)、LG化學(韓國)の間で競爭が激化している。
爭奪戦において、韓國は最初の勝利を手にした。ブルームバーグは8月23日、LG化學はテスラ上海工場に電気自動車のバッテリーを供給すると伝えた。しかし、具體的な注文規模には言及していない。
LG化學は、「顧客との具體的な契約內容を公表できない」としている。しかし業界內では、LG化學は一部の電気自動車のバッテリー注文を獲得したと予想する。バッテリー業界関係者は、「テスラは他のメーカーともバッテリー供給契約を結んでいるため、LG化學は具體的な契約內容を公表できない」と話す。
そのほか、LG化學は今年初めに1兆2000億ウォンを投資し、中國南京で電気自動車のバッテリーを生産する第2工場の建設を開始した。南京工場はテスラ工場がある上海から近い。
韓國『中央日報』ウェブ版は、LG化學がテスラ上海工場にバッテリーを供給することが決定すれば、パナソニックの獨占狀態を打破することになると論じた。テスラが寧徳時代と提攜しても、パナソニックのシェアは低下する。
電気自動車(乗用車)バッテリー市場で、パナソニックと寧徳時代は交代でトップに立ち、激しい競爭を続けている。そのため、寧徳時代がテスラ上海工場にバッテリーを供給することになれば、パナソニックを振り払うことができると見られている。
注目したいのは、テスラのマスクCEOは上海工場竣工式の前に、「現在の供給業者であるパナソニックを含め、電気自動車のバッテリーは中國で現地調達する」と述べた點である。當時、多くの人が上海工場は中國製のバッテリーを使用すると予想した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2019年9月1日