日本人科學者の藤嶋昭氏
藤島昭教授とそのチームの任用式の様子
近頃、日本人著名科學者の藤島昭氏が率いる研究チームが中國の大學に加盟するという情報が中日両國で注目を集めている。
日本メディアの『毎日新聞』の9月2日の記事によると、「光化學觸媒」分野の権威者でノーベル賞に何度もエントリーされたことがある日本人著名科學者、中國工程院の外國人院士である藤島昭氏が率いる研究チームは上海理工大學に加盟した。藤島昭氏は「光化學觸媒」の発見者である。記事は、上海理工大學は藤島昭氏が新たな研究所を設立すると予想していると論じた。中日両國學術交流の関係者は、研究所の新設および運営費は上海市政府と上海理工大學が共同出資する方向で準備を進めており、資金規模は數十億円になると明かした。
藤島昭教授とそのチームの任用式が8月30日に行われた。式で藤島昭氏は、「上海理工大學の受け入れに非常に感謝している。自身とチームが上海理工大學の大家族のメンバーになれたことを光栄に思う」と述べた。彼はチームを早急に新しい環境に慣れさせ、學校の研究員とともに光化學觸媒の関連研究分野および産業発展における成果に取り組む。上海理工大學の丁暁東校長は式で、「藤島昭院士チームの発展を支援し、関連研究作業のプラットホームを構築するため、學校は新設した材料?化學學院を通し、関連の光電材料と光化學觸媒方面の國際的な研究院を設立し、各方面の支持を得る計畫だ」と述べた。
「研究費不足」は近年、日本人研究者を悩ませている問題である。日本の大學法人化改革は日本の國立大學が取得する政府資金の大幅減少を招き、日本の大學の一部研究プロジェクトに不確定性が現れ、若い學者はその影響を受けた。近年、中國で研究を行う日本の若い學者は増えているが、各研究分野のトップクラスの學者が中國の大學で研究を行うケースは少ない。日本メディアの記事の通り、藤島昭氏のチームが中國の大學に加盟したことは、中日両國の學術界における代表的出來事と言える。そのほか、中國の大學の理工科の実力が目覚しく向上しているのも、無視できない発展傾向であり、日本メディアも大いに注目している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年9月4日