文?寫真＝小林正弘 

清華大學(xué)法學(xué)博士 

Genuineways.Inc　ブランド保護(hù)顧問(wèn)

　2月4日、待ちに待った北京冬季オリンピックが開幕した。北京在住１４年目になる私も家族と一緒にテレビの前に釘付けになっている。6歳になる娘は「中國(guó)頑張れ！」「日本頑張れ！」と熱い聲援を送る。抜けるような青空と真っ白な舞臺(tái)に登場(chǎng)する選手たち、裏でサポートに徹するスタッフとボランティア、世界の各地からエールを送る観衆(zhòng)、一人ひとりのコロナ禍での現(xiàn)実と今回のオリンピックへ至る道のりの険しさを思うとき、「北京冬季オリンピックが開催されて本當(dāng)によかった」と心から実感した。

　本當(dāng)は會(huì)場(chǎng)に行って、一目でも選手たちを見たい、世界の大観衆(zhòng)と一體となり、できる限りの聲援を送りたい、それが多くの北京市民の本音だと思う。

　でもそんなことで落ち込んでいる人々は私の周りにはいない。みんなこの特別なオリンピックの瞬間を楽しんでいるようだ。

　北京市內(nèi)の至る所で見かけるビンドンドンとシュエロンロンのマスコット。天安門広場(chǎng)を望む前門でも春節(jié)を祝う大型のビンドンドンとシュエロンロンが登場(chǎng)し、行き交う多くの人々が足を止め、恰好のフォトスポットとなっている。

　競(jìng)技會(huì)場(chǎng)の外でライブ中継をする熱い中國(guó)人もいる。寒風(fēng)に負(fù)けず、街頭で応援橫斷幕の寄書集めに精を出すボランティアの青年たち。選手達(dá)の活躍はリアルタイムでウェイチャットなどのSNSを通じてシェアされ、感動(dòng)が瞬時(shí)に広がっていく。それぞれが自分なりにオリンピックとつながり、思い思いにエールを送り、感動(dòng)と熱気を分かち合っている。

　私自身もこれを機(jī)に子供にウインタースポーツを體験させようと頤和園へ行ってきた。頤和園の昆明湖は、湖全體に厚い氷が張り、壯麗な天然のスケートリンクとなる。冬休み中ということもあり、多くの子供たちが押し寄せていた。子供たちは椅子型、犬型、自転車型などのそりで湖面を縦橫無(wú)盡に滑り回り、歓聲が周囲にこだまする。湖の周りには歴代オリンピックとマスコットを紹介したパネルや冬季オリンピック種目の解説パネルが設(shè)置されいた。長(zhǎng)野、バンクーバーなど記憶に殘るパネルを発見し、當(dāng)時(shí)の感動(dòng)が脳裡に蘇り嬉しくなった。

　今回の北京冬季オリンピックはどのように記憶され、語(yǔ)り継がれていくのだろうか。そのドラマは今まさに始まったばかりである。同時(shí)に、國(guó)連はオリンピック開幕７日前からパラリンピック閉幕後の3月20日までの期間、世界のあらゆる紛爭(zhēng)の休戦を呼びかけている。選手たちの健闘とコロナの早期収束、そして平和な世界の実現(xiàn)への思いを込め、私も娘と共に、応援橫斷幕に「冬季オリンピック頑張れ！」と綴らせて頂いた。北京冬季オリンピックが永続的な平和の道を見つけ、世界各國(guó)の民衆(zhòng)が団結(jié)し、「ともに未來(lái)へ」手を攜えて進(jìn)むチャンスとなることを祈りつつ。

「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版（チャイナネット）」2022年2月７日