今年は中日國交正常化50周年にあたり、日本最大の航空會(huì)社である全日本空輸（ANA）の中國市場(chǎng)進(jìn)出35周年でもある。ANAは中國でどのような発展を辿ったのか。中國社會(huì)のどのような変化を目にしたのか。新型コロナウイルス流行と世界情勢(shì)のダブルの影響下でどのような困難に直面し、対応するのか。中國網(wǎng)はANA中國総代表?中國日本商會(huì)副會(huì)長(zhǎng)の原雄三氏に獨(dú)占インタビューを行った。

　インタビュー當(dāng)日、北京市は數(shù)日の寒い日が過ぎ、春のすがすがしい気候だった。原総代表は明るい事務(wù)所に座り、ANAの中國での発展について語り始めた。

　中國との深い関係

 　原総代表によると、ANAと中國の関係については、ある重要人物にまで遡らなければいけない。その人物は中日両國の國交正常化に全力を注いだANA2代目社長(zhǎng)の岡崎嘉平太氏である。

 　岡崎嘉平太氏は周恩來総理より中日友好の「掘井人（井戸を掘った人）」の一人と稱され、中日國交正常化の推進(jìn)に多大な貢獻(xiàn)をした中國人民に尊敬される日本人である。1960年代初め、岡崎嘉平太氏は廖承志氏、松村謙三氏、高碕達(dá)之助氏ら中日両國の先輩?先賢と共に「中日長(zhǎng)期総合貿(mào)易に関する覚書」を締結(jié)し、中日の交流活動(dòng)を「半官半民」の段階に推進(jìn)し、中日國交正常化の基礎(chǔ)を固めた。

　このような背景下で、1972年の國交正常化後、ANAは中日の政治経済界、文化界の訪問、交流団體のチャーター便業(yè)務(wù)を擔(dān)った。

　1987年4月16日、ANAの顧問を務(wù)めていた岡崎嘉平太氏は90歳の誕生日にANAの初便で北京を訪問し、ANA中國航路定期便が開通した。

中國事業(yè)は勢(shì)いよく成長(zhǎng)

(寫真はANAが提供)

　35年で、ANAは北京、大連、上海、青島、瀋陽、廈門、杭州、広州、成都、武漢、深センなど中國大陸部11都市との航路開通を?qū)g現(xiàn)し、中日間で航路が最も多い外國の航空會(huì)社となった。2019年の新型コロナ流行前、ANAが運(yùn)航する中日間のフライトは週200便以上で、両國の経済貿(mào)易交流、人的往來に重要な役割を果たした。

　原総代表は、便數(shù)の激増だけでなく、ここ數(shù)年、乗客構(gòu)造にも大きな変化があったと話す。航路開通當(dāng)初、ANAの中日便は日本人の乗客が大多數(shù)を占め、10年前まで中國籍の乗客の割合は20％前後だった。しかし、ここ10年の中國経済の急成長(zhǎng)、中日間の人的往來の緊密化、特に日本旅行の人気に伴い、中日の乗客の割合は逆転した。新型コロナ流行前、中國人の乗客の割合は60％を超えた。原総代表は、「ANAの中國市場(chǎng)に対する位置づけは非常に明確で、ずっと極めて重要な存在である。これから中國市場(chǎng)をさらに拡大することも発展のビジョンに示されている」と述べた。

 コロナ禍で社員と共に難題を克服

　しかし突然の感染癥流行により、ANAの計(jì)畫は先送りとなり、業(yè)務(wù)全體も大きな影響を受けた。原総代表は、両國の防疫政策に基づき、ANAの中日間の旅客便は現(xiàn)在週5便になり、旅客輸送収入は通常時(shí)の10分の1に減少したと話した。ANAは全社員の努力によるコスト削減、貨物便増加による?yún)胙a(bǔ)填などに力を入れ、困難克服に努めている。

　非常時(shí)でも、ANAは両國関係促進(jìn)の役割を果たし続けている。2020年に中國でコロナが流行し始めた頃、ANAは日本から大量のマスクなどの防疫用品を輸送し、2022年北京冬季オリンピックの時(shí)には日本の選手と記者団を輸送する任務(wù)を擔(dān)った。

中國市場(chǎng)に期待

2019年、中國國際商會(huì)が率いた中國企業(yè)家代表団のANA機(jī)體工場(chǎng)の見學(xué)を受け入れた(寫真は中國國際商會(huì)中日韓企業(yè)交流センターが提供)。

　困難はあるが、原総代表は今後の中國市場(chǎng)に自信を持っている。原総代表によると、昨年4月の中國人観光客旅行意向調(diào)査によると、「最も行きたい海外旅行先」で日本はダントツ1位だった。ここから、コロナ収束後、多くの中國人観光客が日本を訪問し、日本文化とふれあい中日間の経済発展と友好促進(jìn)に繋がるものと期待している。

　原総代表は、2021年に中國は予定通り小康社會(huì)（ややゆとりのある社會(huì)）の全面的な完成を?qū)g現(xiàn)させ、「共同富裕の著実な推進(jìn)の歴史的段階」に入り、中國の広大な農(nóng)村地區(qū)の人たちはより豊かになり、旅行意欲が高まると見ている。そのため、日本にとって中國は潛在力の大きい市場(chǎng)であり、中日間の経済は更に発展していくと見られる。

?中國の目覚ましい変化も実際に見てもらいたい?

(寫真はANAが提供)

　中國人の日本観光ブームと逆に、近年、中國を観光で訪れる日本人は減少し続けている。原総代表は、これは過去10～20年、日本経済が大幅に成長(zhǎng)していないこと、少子化問題による若者の減少と関係があると見ている。

　原総代表は、多くの日本人、特に若者に実際に中國を訪れて萬里の長(zhǎng)城などの世界遺産以外の風(fēng)景も観賞してもらい、どこかの都市や街の人文風(fēng)情を體験してもらいたいと考えている。また、「中國の目覚ましい変化も実際に見てもらいたい。現(xiàn)在、中國のモバイル決済やECなどは世界をリードしており、デジタル化による便利な生活を體験してもらいたい」と話した。

50年は非常に重要な區(qū)切り

　今年は中日國交正常化50周年、ANA設(shè)立70周年、ANAの中國便開通35周年である。原総代表は、「50年は非常に重要な區(qū)切りであり、コロナが早く収束し、両國間の交流が正常に回復(fù)し、2022年がコロナ脫卻と人的往來再開の年になってほしい。中日両國の空の架け橋として、ANAは引き続き中日友好に力を注いでいく」と話した。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2022年3月16日