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szmolu.com |06. 06. 2022

日本人が見た中國の津々浦々①-田植え體験記

タグ: 郊外 田植え 野菜 芒種
中國網日本語版  |  2022-06-06

  文?寫真=小林正弘 

清華大學法學博士 

Genuineways.Inc ブランド保護顧問

 


 端午の節句で休日となった6月3日、友人に誘われ、「精霊農園」に家族で田植えに行ってきた。北京生活は早14年、北京郊外での有機野菜の刈り入れや苺狩りなどの體験はあったが、田植えは今回が初めてだ。


 

 農場に著くと、まず若い青年教師の星先生が12名ほどの子供たちに陰暦に基づいた中國古來の24節気をわかりやすくレクチャーし、今が田植えに適した「芒種」の節気であること、北京の稲作(京西稲)は皇帝への獻上米として始まり320年以上の歴史があることなどを教えてくれた。そのあと子供たちは田植えの際に被る麥わら帽子に思い思いの絵付けを行った。

 

 

 そしていよいよ待ちに待った田植えである。子供も大人も我先にと裸足で田んぼに飛び込み、泥に足を取られそうになりつつも、大地の溫もりを感じながら苗を植えていく。田植えに熱中する子供達を見守る親達の眼差しから、お米一粒一粒の裏にある農民の労苦と食物の大切さを少しでも知って欲しいと子供の成長を祈る思いが伝わってきた。

 

 

 

 田植えを終えた子供たちを待っていたのは、農場で有機栽培した真っ赤な完熟トマト、スイカ、そして白がゆである。普段、農作業をしたことのない子供たちにとっては一生忘れられない味となったことだろう。中國の未來を擔う子供たちの成長に確かな希望を感じる貴重な田植え體験だった。

 

「中國網日本語版(チャイナネット)」2022年6月6日