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szmolu.com |16. 04. 2024 |
リンゴでつなぐ日中友好=小林正弘氏
文=小林正弘
清華大學法學博士
Genuineways Law Firm パートナー
寫真=王利
中國に長年住んでいても中國人のお宅に訪問する機會はそう多くはない。しかし、中國人の友人宅を訪問すると家の隅々まで案內してくれて心から歓待してくれる。中國人の溫かさと心の広さを肌で感じ、またより一層中國が好きになる。
3月に王利先生のお宅を妻と子供を連れて訪問する機會があった。王先生は北京の東のはずれにある桃の産地で有名な平谷に住んでいる。北京市內から車で1時間半、周囲を広々とした畑と山々に囲まれた村の一角にある王先生のご自宅に著くと、人懐っこい元気な柴犬が迎えてくれた。瓢簞が掛けられた中庭を通り、居間に案內して下さり、皿いっぱいに盛られた手作りの富士リンゴや黃桃シロップ漬けでもてなして下さった。王先生は北京大學を卒業後、1980年代前半に日本留學を経験し、長年にわたり日中関係の経済交流にご盡力して來られた。現在は退職され、第二の人生としてリンゴや桃の果樹園を営んでいる。私たちが訪問した日はちょうどリンゴ園に肥料を入れ終わったところであった。
王利氏(左から1人目)と平谷の將軍関長城で記念撮影をする作者親子
甘いリンゴを頂きながらリンゴの作り方や農村生活談義を伺っていると、王先生は日本人學校の生徒たちからの感謝が込められたビデオメッセージを見せて下さった。リンゴの収穫期になると毎年、北京日本人學校の學生達に果樹園とご自宅を開放し、リンゴ狩りに招待しているのだ。王先生はまだ生活が大変だった日本留學時代に、日本人のご自宅に居候し、お世話になったことがあり、その恩返しとして日本人學校の學生を招待しているとのこと。大都會?北京の街中で生活する學生たちにとって王先生の果樹園でのリンゴ狩りは、収穫の喜びや楽しさを體験すると同時に、中國人の溫かさに觸れる貴重な機會となり、忘れがたい生涯の思い出となることだろう。王先生の真心溢れる実直な取り組みに、日中友好は人と人の心の通った交流よって引き継がれてゆくことを教えて頂いた。
王利氏の果樹園
その後、王先生は車で、自然豊かな平谷の名所を案內して下さり、帰り際にはリンゴや桃のシロップ漬けなど沢山のお土産まで用意して下さった。「また必ず遊びに來てね」と溫かな笑顔で見送られ私たち家族は帰途に就いた。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2024年4月16日