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ある日、虎が狐を捕まえて食べようとした。するとずる賢い狐は虎に抗議してこう言った。「私を食べていいと思っているのか。私は天の皇帝が獣の王としてこの世に遣わせたのだぞ。もし信じられないのならば私についてきて、私を怖がらない動物がいるか確かめればいい」
虎は狐の話に半信半疑だったが、狐の提案に同意し、狐は前を行き、虎はそのすぐ後をぴったりとくっついて行った。森林にいた兎や鹿などの動物たちは、虎が來るのを見ると一目散に逃げた。そして虎は、動物たちが逃げたのは狐を見たからと思い、あえて狐を食べる勇気はなかった。
「狐假虎威」という熟語はこの物語からきたもので、他人の勢力を借りて威張る人のことをいう。
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「チャイナネット」 2009年9月29日