最近、「幽霊探知器」というおどろおどろしい名前の攜帯用娯楽アプリが、サラリーマンの間で大ブームとなっている。攜帯のカメラを使って「幽霊」をキャッチすることができるというこのアプリをめぐって、スマホ用チャットアプリの「微信(WeChat)」の「友達圏」には、膨大な數のコメントが寄せられている。ネットユーザ―「竜児格格」さんは、「誰もがこのアプリで遊んでいる。家の中で200以上の幽霊の姿を撮った女の子もいて、思わず、大勢の幽霊が踴る仮面舞踏會の一幕を思い浮かべてしまった」と書き込んだ。「竜児格格」さんのほかにも、探し出した幽霊の寫真をネット上に公開する人もいた。瀋陽晩報が伝えた。
アプリ開発チームは、ソフトウェアダウンロード時の注意として、「このアプリはあくまでも娯楽目的のものです」と明記しているが、「心底恐く感じた」と公言するネットユーザーがいたことも確かだ。また、人気アプリのバイタル(口込み式)マーケティングや背後に潛む「屌糸(負け組:貧乏で不細工でモテない男性)経済」は、専門家たちにとって格好の話題となっている。
○サラリーマンの間で大ヒット
ネットユーザ―「白小姐」さんは、微博の友達圏で「韓國ドラマ『星から來たあなた』を観賞する私の橫で、夫は『幽霊探し』に夢中。9歳の幽霊だけが、とてもすばしっこくて捉えられない。。。」と、「人気韓國ドラマ」と「幽霊探知アプリ」という2つのホットな話題について投稿した。
「白小姐」さんは、家で探し出した「幽霊」の寫真を公開した。攜帯の畫面には、人間の形をした、グレーがかった黒い物體が映っている。畫面の右上には、ゴーストのタイプ、年齢、周波數などの情報が表示されている。「幽霊」の部類に入るそのゴーストは、年齢223歳、周波數は0.2352とのことだ。
アプリ開発チームは、「幽霊探知機」アプリの公式ダウンロードページで、「超自然的現象は、科學的な裏づけによるものではなく、このプログラムはあくまでも『娯楽』目的のもの」と明確に示している。それでもなお、「心底驚き、恐怖を感じた」とコメントするネットユーザーもいる。「雯雯」さん(女性)は、「周りの友達の多くが、『幽霊探し』で遊んでいる。私もソフトをダウンロードして、金曜の夜、一人で家にいる時に試してみると、一枚の映像をキャッチした。その晩は、怖くてなかなか寢つけなかった。ただの遊びだと分かっていても、つい様々な想像が頭の中を駆け巡った」と話した。