オーストラリア放送協會(ABC)のサイトは2月11日、「中國の大型映畫の新型の愛國ヒーローはスーパー大國の臺頭を反映している」という見出しで、「長期にわたり中國の映畫もほかの國と同じで、米國スタイルのアクションスターが悪者をやっつけるというものだったが、中國の外交の自信の高まりは映畫分野にも現れ、世界2位の市場の映畫ヒーローも中國の旗を振るようになっている」と論じた。
アクション映畫『紅海行動』が2月の春節期間に公開される。同作は3年前の中國海軍が數百人の中國人と外國人を衝突の中から撤退させた事実を伝えるもの。中國海軍のメディア機関が制作した。類似の映畫『戦狼2』は2017年に中國の興行成績の記録を打ち立てた。映畫産業アナリストの蔣勇氏は、「中國では軍事関連のニュースが増えている。これは世界の環境、中國が大國になっていることを反映しているのかもしれない」と話す。
以前、中國の軍人または傭兵が外國の衝突に関わる映畫は珍しかった。しかし、中國は海外に基地を持ち、そのような狀況も現実になりつつある。これについて、米國人記者で中國情報サイト創始者のジョナサン?ランドライズ氏は、「中國が外國に関わるようになり、映畫にその事実が反映されるのも當然である。以前のハリウッドもそうだった」と話した。しかし、世界の変化と中國の臺頭の現実が西洋の映畫作品で語られることはまだ少ない。
あるオブザーバーは、西洋の制作會社は中國市場を重視するようになり、近年はこのような民族主義のテーマがハリウッド映畫に導入されていると話す。これは中國政府にとって有利である。多くの海外のオブザーバーは、中國の國産映畫が海外でハリウッド映畫ほどの文化資本を持つことはないと見ている。ランドライズ氏は、「米國映畫の観客は世界各地に及び、ハリウッド映畫の出演者に注目する。それぞれの姓から多くの人または彼らの親が世界各地から來たことがわかる。中國では國內の観客向けのストーリーで國內で成功を収めないと、海外に輸出できない」との見解を示した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月18日