近年の全國両會（全國人民代表大會、全國政治協商會議）において、「雇用」は常に注目の問題になっている。2020年度全國大卒者數は40萬人増の874萬人で過去最大となった。突如訪れた新型コロナウイルス感染癥は、雇用情勢にとって弱り目に祟り目となった。大學生の求職をいかにスムーズにするかは最近、代表?委員が熱心に議論する話題になっている。

　複數の代表?委員は、國の部?委員會、各地政府、大學が共に努力しており、支援策に大きな効果があったと表明した。今後「就職難」の問題を解消するためには、政府、雇用主、大學の各方面の協力が必要であり、また大學生の就職への態度を調整する必要もある。

　就職情報サイト?BOSS直聘が発表した「2020年度卒業生の春季求人?求職すう勢報告書」（以下「報告書」）によると、今年3月31日現在、春の求人シーズン（2月3日から）のアクティブ求職者は前年比56％増となっているが、企業の求人の需要は前年比で22％減となっている。うち募集枠の縮小が最も大きいのは金融業（特にインターネット金融関連分野）で、前年同期比で50％以上も減少している。

　武漢の全人代代表、華中師範大學教授の周洪宇氏は、湖北省の大學生の就職問題を懸念している。感染癥の中心地となった湖北省の大卒者は30萬人以上で、就職のより大きな衝撃と圧力を受けている。

　新興産業の求人の需要が増加、支援策で卒業生の就職を応援

　今年は仕事が見つかりにくいと言われているが、全國政協委員、北京理工大學光電學院教授の王涌天氏は、自身の學生の就職問題を懸念していない。

　王氏は記者に「本校の今年の就職狀況は非常に好調だ。先ほど本校の就職內定率はすでに70％以上に達しており、大學院入試活動後にさらに上昇するはずだ。経済発展及び産業アップグレードに伴い、國は多くの工科系人材を必要としている」と述べた。

　報告書によると、今年の春の求人シーズンに、戦略的新興業界の卒業生求人枠は前年同期比で1?5％増加している。卒業生の求人枠が占める割合も全業界の平均値を上回っている。機械製造業の卒業生求人枠は春節後、流れに逆らい成長し19.4％増となった。