今日は3月11日だ?毎年この時(shí)期になると、人々の気持ちはいささか重く沈む?11年前の今日?東日本は大地震に見舞われた?本震は激烈で?余震も繰り返し発生した?人々は自然災(zāi)害の恐ろしさを思い知らされた?福島東電第一原発からの放射性物質(zhì)漏れは日に日に激しくなり?人々は恐れおののいた?
私は當(dāng)時(shí)、特派員として東京にいた。私と同僚はそれから1カ月以上、福島や宮城など各地を取材した?被災(zāi)した地元の人々と共にした時(shí)間は忘れることができない。彼らは避難の路上で?収容場(chǎng)所で、崩れた塀のそばで、廃墟となった施設(shè)の前で?憂鬱(ゆううつ)な様子や無力感?緊張?あるいは達(dá)観した様子を見せていた?その姿は今も私の脳裏に刻まれている?
一人の中國(guó)人として、私が最も感動(dòng)したのは、當(dāng)時(shí)の中國(guó)首相が原発事故が発生してわずか2カ月ほどの後に福島にやってきて、被災(zāi)した住民を慰問したことだ。放射性汚染という「風(fēng)評(píng)被害」が発生していたトマトを賞味することまでした。私の記憶に特に殘っているのは、當(dāng)時(shí)の日本では原油備蓄量が緊迫した際に、中國(guó)政府が日本政府の求めに応じて直ちに原油2萬トンを提供したことだ。當(dāng)時(shí)の経緯を知る人だけが、中國(guó)首相の動(dòng)きと原油供給が、日本にとっていかに貴重だったかを理解しているだろう。この狀況は、2008年の中國(guó)の四川大地震の際、現(xiàn)地で日本の救助隊(duì)が懸命に救助にあたったシーンを思い出させるものだった。日本の救助隊(duì)は遺體の前で黙とうして、犠牲者を救えなかったことを嘆いた。その光景を見た瞬間、中國(guó)人全員が涙を流した。
殘念なことに、もともとは互いに仲良く、助け合っていた調(diào)和のとれた関係は、1年後の日本政府のいわゆる「釣魚島國(guó)有化」の行動(dòng)で壊れてしまった。中日関係はそれ以來、なかなか平穏な狀態(tài)にならない。雙方の食い違いは協(xié)力より大きくなり、すき間の方が友好善隣より大きくなった。仲間を傷めつけ、邪悪な心を秘める者が大手を振ってまかりとおるような狀態(tài)になった。
2020年の初頭には、新型コロナウイルス感染癥の突然の大流行が発生した。すると両國(guó)國(guó)民の冷え切っていた心が、再び熱くなった。まずは日本國(guó)民が中國(guó)での感染癥流行を受けて暖かい心を示し、苦境にある中國(guó)に支援の手を差し伸べた。自発的に中國(guó)に義援金を贈(zèng)り、感染癥対策のための各種物資を送った。中國(guó)で必要な物資の供給が回復(fù)すると、「いただいた桃をスモモによってお返しする」といった現(xiàn)象が発生した。日本から屆けられた量よりもはるかに多くの醫(yī)療用物資が「お返し」として日本に次々に屆けられた。両國(guó)國(guó)民は「日月同天」(離れていても天にある同じ太陽や月を眺めているように心はつながっている)の気持ちを行動(dòng)に反映させた。そして互いに見守り助け合ったことで、多くの美談が書き記されることになった。人々は、両國(guó)関係が転換する夜明けの光を見ることになった。
今年は中日國(guó)交正?;?0周年だ。道理からすれば、中日両國(guó)は早い時(shí)期から、各種の祝賀活動(dòng)の準(zhǔn)備作業(yè)をするはずだ。しかし現(xiàn)在のところ、祝賀活動(dòng)の兆しは見出し難い。感染癥の狀況が深刻であることが、ある程度影響しているのかもしれない。しかし、現(xiàn)在の中日関係に調(diào)和と友好の雰囲気が欠落していることは、否定できない。日中両國(guó)の前途は紆余曲折しており、平坦な道ではない。しかし、両國(guó)は大きな災(zāi)難に見舞われるたびに、相手を思いやる真心を示し、互いに助け合う光景を出現(xiàn)させてきた。大きな災(zāi)害に突然見舞われた狀況は、「パンドラの箱」が開けられてしまった狀況にも似ている。人々は打ちのめされた。しかし中日両國(guó)、そして両國(guó)國(guó)民は必ず、相手を思いやり助けると言う「希望の光」を示してきた。やはり、これからの日中関係の発展に期待せずにはいられないのだ。(CRI日本語部論説員)
「中國(guó)國(guó)際放送局日本語版」2022年3月12日
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