可可西里(ココシリ)は現在、チルーの移動と出産という最も美しい季節を迎えている。青海省三江源國家公園內のココシリ五道梁地區の青蔵道路3001及び3002キロのエリアは、チルー移動の重要ルートだ。
青海省三江源國家公園長江源園區ココシリ管理所五道梁保護ステーションの尕瑪英培副代表は、「最多で1日800頭以上のメスが青蔵道路を通過する。山を巡回する隊員たちは休まず道路の巡回保護を行う。群れが道路に近づきそうになると自動車を遮り、群れが通過してから通行を再開する」と述べた。
チルーは「高原の精霊」と呼ばれる、青蔵高原(チベット高原)固有の希少動物だ。1980年代の大規模な密猟により絶滅危懼に瀕したが、今やこのレッテルを剝がすに至った。チルー保護のエピソードは、三江源地區の生物多様性のさらなる豊富化や、生態の安定的な好転の縮図だ。
自然保護區の設立、國家生態保護総合試験區の設立、中國初の國家公園體制の試行。三江源生態保護及び建設の措置が持続的に向上し、中國のエコ文明體制の持続的な改善を示している。
三江源國家公園內では現在、1萬7211人の牧民が生態管理保護人員になっている。草原の管理保護、生態観測、気候観測などに従事し、美しい故郷と無數の命を守っている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年7月1日