正月を迎えるのは、中華民族の盛大な伝統的祭日。新年最初の料理は簡単なものではなく、そこには民族の麗しい気持ち、そして幸せへの願いが凝縮されているのである。文化の豊かさが感じられ、地方によって習俗が異なるので、料理にも違いがある。
◆北京 最初に口にするのは餃子。12時になったらゆで上げる。これがいわゆる「元寶(財産の源)をすくう」。今年は金運に恵まれますように、との思いが込められている。
◆新疆 ウイグル族最初の料理は。お米と羊の肉、干しブドウで作った香り豊かな「プールオ」、そして小麥粉と羊肉の包子、骨付き羊の手羽さきなど。
◆內蒙古 家族全員がパオにあるかまどを囲み、まず年配者に年末の挨拶のお酒を捧げる。そして、あぶった羊腳の肉や水餃子を。
◆安徽 一部地方では最初に生の大根を食べる。つまり「春を咬む」、「菌を除いて病を防ぎ、新年の吉祥を祝う」との意味があるのである。
◆江蘇?浙江地區 きんさいやにら、たけのこなどを盛った「春のお皿」を最初に食べる。「長く働けるように」との意味が込められている。
◆雲南 ペー族の新年最初の料理は「米花糖水」、おこしの入った甘い飲み物である。新しい年の毎日がお砂糖のように甘く、を祈って飲むそうである。
◆臺灣 「長年菜」、一種の莖と葉が長くて苦味のあるからしな、これを最初に食べる。細くて長いはるさめを混ぜて食べるところもある。その意味は「いつまでも絶えることなく、老いることなく長く生きる」。
◆海南 早朝、老若を問わず起きると「齋飯」を食べる。イスラム教に似た豚肉やラードなどを使わない一種の精進料理。吉祥を意味し、「心澄みわたり、けがれがない」気持ちを表している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年1月11日