中國の農村部には現在、出稼ぎに出た両親の留守を守る「留守児童」が全國に約5800萬人おり、うち4000萬人以上が14歳以下の児童だという。北京で26日に開かれた「2009年農村部の留守?流動児童に関心を向ける家庭教育一連活動」の開幕式で明らかになった。
金融危機の影響を受け、中國では昨年、農民工(農村からの出稼ぎ労働者)約2000萬人が仕事が見つからず、故郷へ戻った。出稼ぎ労働者は農村部の家庭にとって主な労働力であり、重要な収入源であるため、この帰郷に伴う家庭への打撃は避けられない。特に農村部の「留守児童」や「流動児童」(両親の出稼ぎに伴い都會に出て來た子供)への影響が大きいとされる。
全國婦女連合會児童工作部の調査報告によれば、農民工の帰郷で児童に與える変化や影響として、▽両親の帰郷に伴い、流動児童は農村に戻って學校に通うことになる▽「留守児童」にとって戻ってきた両親が「最も身近な他人」になる▽農民工の半數以上は帰郷後、學校と連絡を取らず、保護者研修にも參加しない▽教育費の負擔▽青少年が活動する公共スペース不足により、「留守児童」が青少年の犯罪につながりやすい▽寄宿生學校は単調で、人間味のある管理に欠ける--などをあげている。
?人民網日本語版?2009年5月27日 |