金融危機により、人々は節約の美徳をあらためて見直しており、今年に入り、全國各地で「ケチ生活旋風」が相次いで沸き起こっている。全國10大都市を対象に今月行われた「2009零點都市生活調査報告」によると、都市ごとに「節約」の度合に明らかな差異がみられた。北京市民の「ケチ生活」水準は第3位となった。「北京晩報」が伝えた。
今回の調査の中で、どの都市の住民が最も「節約家」であるかという問いに対して、上海、広州、北京が上位3位を占め、うち上海を挙げた人は40.1%を占め、全國の都市の中でトップとなり、2位の広州、3位の北京に30ポイント以上の差をつけた。上海市民の自身に対する「ケチ生活」評価も高く、調査対象となった上海市民の7割が、上海市民が最も「節約家」で、この數字はその他の都市の自己評価水準を大幅に上回った。「ケチ生活」10大都市の4位以下は順に、成都、武漢、深セン、青島、大連、南京、哈爾濱(ハルビン)と続いた。
調査対象となった人達の自身の生活における節約の度合について自己評価を尋ねると、南部の都市の人々の節約の度合がいずれも明らかに北部の都市の人々を上回っていることが浮き彫りになった。うち、武漢市民の自身の節約の度合に対する評価がトップとなり、自稱「節約家」の上海市民を超える結果となった。3位以下は順に、広州、深セン、北京。
専門家の分析によると、文化的要素の違いを除き、北京、上海、広州などの大都市自體の生活コストは青島、南京などの都市よりも高いため、金融危機の下、各大都市市民の節約の度合はより鮮明になっているという。
「ケチ生活」は基本的生活の質を下げることを意味するわけではなく、一連の「ぜいたく」消費を減らすことを指している。今回の調査では、半數近くの人が「ぜいたく品」の買い物を減らすと回答、さらに「観光」(45.3%)、「外食」(43.8%)、「リラクゼーション?娯楽」(39.6%)、「健康保健品」(38.1%)なども消費縮小の重要な対象となっていることが判明した。
「人民網日本語版」2009年6月26日 |