広州市警察は16日夜、15日に発生したアフリカ人派出所集結事件の調査狀況を発表した。
警察によると、警察が調査訪問、現場検証を行い、また現場に殘されたテレビモニター録畫映像を検分した結果、15日午後3時頃、広州市越秀區公安分局鉱泉派出所民間警察官が法により広園西路に面した唐旗服裝城(ファッションモール)2階でパトロールを行っていた際、外國人の男1人が外貨を不法に両替しているのを発見した。
この外國人は民間警察官が尋問のため近づいたのを見て、すぐに手で近くのテナントの窓ガラスを破って窓から飛び降り、背中をガラスで傷つけ、その後自力で病院に行き治療を受け、現在癥狀は安定している。
現場のモニター映像によると、これと同時に、警察がテナントと同一階廊下のもう一端をパトロールしていたとき、外國人の男が民間警察官がテナントをパトロールしているのを見て、素速く近くのテナントに逃げ込んだ。その後、外國人の男3人がこのテナントの窓から相次いで飛び降りた。窓の高さは地面から4.64メートルあり、うち2人は著地後すぐに現場から逃走したが、殘る1人は飛び降りた際に腳が電線に引っかかり、バランスを崩して頭から著地してけがをした。
この外國人の男がけがをしたのを発見した民間警察官はすみやかに「120」救急電話に通報、治療のため病院に搬送し、治療費用を立て替えた。警察側は病院と協力し全力でけが人を救出、病院側の説明によると頭部にけがをした外國人の男の現在の癥狀は安定しているものの、未だ予斷は許さない狀況という。事件発生後、多くの外國人が広園西路の派出所に集結し、付近の交通がマヒした。
現在、けがをした外國人の男2人の身元について捜査が行われている。背中にけがを負った外國人の男の話によると、男は2007年8月18日に広州白雲空港から入國、パスポートは既に紛失しており、またビザ期限も過ぎている。普段は広州市外にあるアパートに仮住まいをし、服飾貿易に従事していたという。もう一方の重傷者については、捜査記録から、やはり在留期限が過ぎており、詳細についてはさらなる捜査が行われている。
広州市警察によると、外國人に対して法に基づき管理を行い、管理を強化し、管理を規範化することは、法により定められた公安機関の職責であり、警察側は従來と同様、渉外管理サービス業務をさらに注力、違法者に対する法に基づいた処罰を行い、合法者にはより適切なサービスを提供し、良好な渉外経営環境を創造するとしている。
「人民網日本語版」2009年7月17日