今年、中華人民共和國共和國は成立60周年を迎える。この60年間、各界の人々が國の建設に力を注いできた。その中から時代の模範といっても過言ではない代表を10人選んだ。年代も立場も異なる彼らには共通點がみられる。彼らは各自の持ち場において突出した貢獻を果したほか、道徳的な模範となり、それぞれの年代において社會の風潮をリードしてきた。ここで、庶民の英雄に敬意を表するとともに、彼らの物語の中から時代の軌跡や60年間にわたる中國社會の主流の価値観をのぞいてみたいと思う。
王進喜は新中國で最初に石油ボーリングに攜わった作業員であり、全國的に有名な労働者の模範。1938年、15歳の時に王門石油公司に入社、建國後、王門石油管理局の掘削隊長を歴任する。1960年の春、大慶油田が発見され、空前の規模となる掘削が始まる。彼は大慶油田1205掘削隊の隊長に任命。同隊を率いて苦難の末、大慶最初の油井を完成、さらに年間10萬メートルの掘削を進めるという世界記録を打ち立てる。中國の石油事業において多大な功績をあげ、中國工業戦線の模範となった。王進喜は「油田の鉄人」と評され、1959年、「英雄大會」で「全國先進生産者」の稱號を受ける。1970年、胃がんのため病死。享年47歳。
大慶油田は、60-80年代中國最大の油田だった。大慶油田の発見によって中國の石油工業は歴史的な新時代に入る。「石油不足」のレッテルを完全にはがし、中國人が輸入石油を使う時代が過ぎ去った。王進喜が殘した「鉄人の精神」と「大慶の経験」は、中國が社會主義の建設を進める上で貴重な財産となる。1964年、毛沢東は「工業は大慶に學べ」のスローガンを発する。王進喜が體現した「鉄人の精神」は代々の石油作業員を鼓舞してきた。
?人民網日本語版?2009年9月14日