22日は「世界水の日」だった。しかし、雲(yún)南、広西、貴州、四川、重慶の5省?市?自治區(qū)では、干ばつによる被害が拡大している。
統(tǒng)計(jì)データによると、南西部のこれら5省?市?自治區(qū)で干ばつの被害を受けた人は5千萬人以上に達(dá)し、1600萬人分の飲み水が不足している。干ばつ被害による農(nóng)業(yè)生産への影響は、すでに上流市場(chǎng)にまで及んでいる。また、中央気象臺(tái)は、中間レベル(黃色)の乾燥早期警報(bào)を引き続き発令している。貴州中部?東部では23日、小雨あるいはにわか雨の予報(bào)。雲(yún)南、川西高原南部、広西西北部などの干ばつ地域では、今後3日間、降雨はほぼゼロの見通し。雲(yún)南、貴州、川西高原南部、広西西北部など乾燥地帯の干ばつ狀況は、ますます深刻化している。
「桂林山水甲天下(桂林の山水は天下一)」という言葉がある広西桂林でも、60年ぶりの干ばつによって、その「豊かな水」が干上がっている。悠々と水を湛えるあの漓江が、まるで一筋の小川になり果て、河床はほぼ全て露出した。
桂林市旅遊(観光)部門は16日、漓江下り遊覧コースを変更するよう、地元の各旅行會(huì)社に通達(dá)を出した。一部旅行社は、桂林から漓江に至る従來の長(zhǎng)い漓江下りから、水深の深い漓江區(qū)間のみへの変更を余儀なくされた。変更後の遊覧距離は約半分に短縮された。ある旅行社の擔(dān)當(dāng)者は、「桂林観光の目玉は漓江下りです。干ばつによって、観光客離れが起こってしまいます」と苦い顔で語る。
4月の「溌水節(jié)(水かけ祭り)」も、南西部観光の大きな注目スポットだ。しかし、今年の溌水節(jié)は無事行えるのだろうか?南方の現(xiàn)地メディアによると、溌水節(jié)は必ず行われ、干ばつのため中止などあり得ないという。溌水節(jié)はタイ族にとって重要な祝日で、タイ族の春節(jié)に相當(dāng)する。また、雲(yún)南少數(shù)民族の祝中でも最大のもので、參加する人の數(shù)が最も多い祝日だ?,F(xiàn)地では、民俗的見地から溌水節(jié)を尊重しており、干ばつが原因で行事を取りやめることはあり得ない。もっとも、今年の溌水節(jié)は、深刻な干ばつ狀況のもとで、例年とは違ったものになる見通し。雲(yún)南省徳宏タイ族景頗族自治州の指導(dǎo)層によると、現(xiàn)地政府は今年、水かけ祭りの行事は行わないという。それに代わるいくつかのイベントを企畫して、大量ではなく少しの水で済むよう取り計(jì)らう。
雲(yún)南省関連部門は、同省の花卉生産高は、前年同期比半減し、品質(zhì)が優(yōu)良な花卉の割合はかなり低下すると予測(cè)している。昆明市の花卉栽培面積の8割が被災(zāi)したことで、花卉の販売価格が高騰した。全國(guó)各大都市の市場(chǎng)で販売されている雲(yún)南の生花は軒並み、値上がりしている。先週は2本10元だった広州のカサブランカ価格は、今週は1本10元に上がった。バラも、1本3元から5元に値上がりした?;ㄎ荬蔚曛鳏摔瑜毪?、雲(yún)南の花卉供給量はかなり減少しているという。
「人民網(wǎng)日本語版」2010年3月22日