先ごろ発表された「世界贅沢品協會2009―2010年度報告」によると、中國の贅沢品の消費総額は世界の27.5%を占める94億ドルで、初めて米國を超え、日本に次いで世界第2位の贅沢品消費國になったことが分かった。
中國青年報社會調査センターが先週、2646人に行った調査によると、身の回りに贅沢品を購入する人がいると答えた人は89.9%で、そのうち27.3%がこうした人は多いと回答している。また12.1%の人が贅沢品を買うことは好きで、58.3%は好きだが買えないと答えた。
贅沢品は必要品か非必要品か?
世界では贅沢品を、人々の生存や発展の需要の範囲を超えるもので、獨特で數が少なく、珍しいなどの特徴があると定義しており、非生活必需品とも呼ばれている。
今回の調査では、67.8%の人が贅沢品を買うのは自分の社會的地位を示すためで、68.2%は自己満足のため、また贅沢品の購入は理性的ではなく、ひけらかしたり見栄を張るためだと考えている人は71.3%だった。
中國人民大學心理學部の講師は「アジアの文化には、仲間と一緒であることを望む心理があり、もしあるブランドをみんなが買っていれば、そのブランドはいいと思うところがある」と話す。
華中科學技術大學社會學部の陳志霞教授はこう指摘する。「一部の人は、外部の価値基準で自分の行動を左右するのが好きなようだ。最も合理的な贅沢品の消費は、自分にとって本當に必要かどうか、自分の経済力はどうかということをまず考え購入を決める必要があり、盲目的に他人に迎合するものではない」
しかし河南省新郷の某蕓術學校で教師をしている厳氷さんは、贅沢品を買うのは人々の美や品質を求めることの表れで、決して悪い事ではないと話す。
調査では、贅沢品の購入は美と個性の追求だと答えた人が21.1%、財産を殘すために真珠や寶石、金などを買っている人は18.0%だった。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年3月30日