韓國國內の白菜価格がこのところ暴騰している。韓國では、キムチ作りは秋冬期の一大イベントだが、多くの韓國國民は、仕込むキムチの量を減らすべきかどうか、白菜の代わりにキャベツを使うべきかどうかを思案中だ。突然訪れた「キムチ危機」に韓國政府は、中國から大量の白菜を輸入する措置を講じる一方で、市民の需要を保障するため、白菜の廉価販売に努めている。
韓國で白菜価格が最近大幅に急騰したのは、主に気象が原因だ。韓國國內では、年初から春にかけて極めて寒い日が続き、夏には猛暑と干ばつが訪れた。秋に入ると雨が多く、國産白菜が大幅に減産した。韓國の白菜価格は9月以降、最高値を更新し続けた。一株あたり6千ウォンだった価格が1萬6千ウォンまで跳ね上がり、現在はやや反落しているが、それでも例年の3、4倍に相當する1萬2千ウォンから1萬3千ウォンの高値圏を維持している。白菜価格の高騰は、韓國國民の日常生活に深刻な影響を及ぼしている。多くの國民が今冬に仕込むキムチの量を減らすことを検討し始め、メニュー価格の値上げに踏み切った飲食店も多い。
韓國政府は、國産白菜の供給不足を補うため、中國から大量の白菜を緊急輸入するとした。韓國聯合通信社の9月2日付報道によると、韓國農林水産食品省は同日、中國から白菜150トンを輸入し、18日頃から國內市場で2千ウォンから3千ウォンで販売を開始すると発表した。
「人民網日本語版」2010年10月8日