10月21日、大陸からの観光客20人が蘇花自動車道で臺風による土石流発生で遭難し、1人が遺體で発見され、依然として19人が行方不明のままとなっている。臺灣側も2人の死亡が明らかになり、4人が行方不明となっている。地質が脆弱な蘇花自動車道は、天候の如何に関わらず落石が発生する可能性があり、とくに大雨や臺風の通過後は常に落石や地滑りが起こりやすい狀況である。
同自動車道では毎年平均して地滑り、落石、土石流等で遭難する人は20潤?30人にものぼる。臺灣の「交通部」の公路総局の関連データでは、2002年から2009年までの間、同自動車道での大小の地滑りによる道路の一方通行や雙方向通行止め等の中斷措置は202回にもなった。また、現在、臺灣島內観光に來る大陸の観光客は1日平均3萬人に上る。
寫真:11月1日、臺灣東南部の花蓮県の住民1000人以上が、臺北市の「中正紀念堂」に集まり、その後凱達格蘭大通りをデモ行進した。午後には「環境保護署」に陳情に行き、「安全に家に帰る」ためには、「安全な道路」が必要と訴えた。また、「環保署」に環境評価測定を早急に行うよう要求した。當局もできるだけ早く「蘇花自動車道改善プロジェクト」に著工する予定とのこと。
「人民網日本語版」2010年11月2日