中國のシンクタンクである中國科學(xué)院心理所心理ケア重點実験室がこのほど行った研究によると、中國の都市部で暮すおよそ4割のお年寄りはうつ狀態(tài)にあり、お年寄りの憂うつ感情の検出率が10～20年前よりはるかに高まり、先進國のレベルに達したということである。これは中國で行われた初のお年寄り憂うつ感情の調(diào)査データで、北京や上海、杭州、昆明、ウルムチ、成都、長春、珠海、福州、長沙、唐山、大同など全國各地域に分布する29都市で暮らしている高齢者4945名を?qū)澫螭诵肖铯臁澫笳撙文挲hは55歳以上とされている。

研究結(jié)果によると、中國の都市部で暮らしているお年寄りの憂うつ感情の検出率は39.86％に達し、年々深刻になる傾向にある。これは、現(xiàn)在の中國の家族構(gòu)成や家庭観の大きな変化が関係していると見られている。「空き巣」家庭の増加や生活テンポの加速などに伴って、お年寄りの役割が日増しに弱まりつつあるため、お年寄りのマイナス感情やうつ狀態(tài)が増す一方である。このほか、配偶者を亡くした後、お年寄りはより深刻なうつ狀態(tài)に陥りやすいである。家族の思いやりがお年寄りたちをうつ狀態(tài)から解放する効果的な手段だとされている。

「中國國際放送局　日本語部」より2011年5月24日