6月末、中國のある政府系メディアが韓國紙「朝鮮日報」の報道を引用して伝えたところによれば、2013年までに朝鮮は12萬人の朝鮮人産業作業員を「産業研修生」の身分で中國で就職させる予定だ。しかし、「12萬人」というこのデータに対して、「中國経済週刊」の記者がさまざまに取材をしたが、中國の関係部門では確認できなかった。
「朝鮮日報」の報道によると、中國に行った大部分の労働者は、韓國政府が朝鮮に対して制裁策を取ってから仕事を失った朝鮮OEM工場の熟練労働者で、1萬人から2萬人のパソコンや情報技術の専門人材を含んでいる。
これらの「勤勉で、努力家」と評価される朝鮮労働者は、一括管理されており、中國の工場で価値を創造することで外貨を儲けている。
神秘的な朝鮮の高學歴人材
必ず1つのレーンで作業しなければならない
工場から出かけたり、中國人と付き合ったりしない
最近の韓國紙「朝鮮日報」の報道によると、中國東北三省の労働力不足問題を解決するため、図們、琿春などの地方政府は、研修生の形式で2萬人の朝鮮労働者の受け入れを決定した。この措置により、今年5月、図們のある會社で初めて29人の朝鮮女性を雇用した。最近、また160人の朝鮮女性がこの地域へ派遣された。朝鮮人は中國が発給したビサで、製造業とサービス業に従事できる。
ある図們市経済開発區で働く現地の人によると、すでに約160人の朝鮮人労働者が開発區の各社で仕事を始めているという。
この160人の朝鮮労働者は、普段の活動は単一で、基本的に寮から工場までを行き來するだけで工場を出ず、中國人とつきあわない。更に中國人の同僚でも彼らとほとんど接觸がない。
「鳳凰週刊」の報道によると、具體的な労働方式について、朝鮮の機構の関係責任者が要求を提示したという。中國に駐在する朝鮮労働者は必ず同じレーンで働くことなどだ。 中國各地の朝鮮レストランでよく見かける店員も、サービス業だが厳しく管理されている。
吉林省長春市にある中朝合資のレストランでは、お客を迎える作業員の胸に朝鮮の國旗の名札をつけている。「ここですでに3年働いています」ある李という名前の朝鮮人店員は「中國経済週刊」の記者に対し「規定により、3年に働くと帰國することになっている」と言い、「自分と一緒に働く朝鮮人同僚はほとんどがピョンヤン音楽大學を卒業しており、歌とダンスを得意としている人ばかりだ」。彼女たちは一人では外出できない、攜帯電話の使用や戀愛も禁止。
給料は月1500元
60%が組織に
朝鮮は大勢の労働者を派遣し中國で就職させる。その主な原因はメディアによれば朝鮮が外貨を儲ける必要があるためと分析されている。韓國「朝鮮日報」の報道によると、今回、中國へ派遣された朝鮮労働者の月給は業界によって違うが、200ドルから300ドルまでだという。
「鳳凰週刊」の報道によると、図們朝鮮工業団地と朝鮮で結ばれた労働者労働契約では、朝鮮労働者の給料はすべて個人では受け取らない。朝鮮労働者は、みんな政府機関から集団派遣されており給料60%が組織に行き、40%が中國の會社から朝鮮労働者に配布される。この割合で計算すると、1人の朝鮮労働者は月額480元から760元の個人収入が得られることになる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年7月24日