2007年上海國際ナビゲーション産業と科學技術発展フォーラムの記者會見の席で明らかにされたところによると、今後、GPS(全地球測位システム)と功能が類似する國産のナビゲーション産品が実用されることになっている。これは中國が自ら研究、製造した北斗衛星ナビゲーションシステム。區域的ナビゲーション機能を整えるこのシステムは來年、北京五輪のために使用されることになっている。
中國衛星ナビゲーションプロジェクトセンターの冉承其副主任によると、當面、北斗衛星ナビゲーションシステムは5つの衛星を利用しているが、2008年までに、さらに數個の衛星を打ち上げる予定。2003年、中國は北斗ナビゲーションテストシステムを構築し、このテストシステムは中國及び周辺地域をカバーする測位、時報などの機能を備え、交通運輸、漁業、資源探査、森林防火など民用としても幅広く使われている。その後に打ち出された北斗衛星ナビゲーションシステムの功能はこれよりさらに充実している。
関係筋によると、北斗システムは來年、北京五輪の交通管理、競技施設モニターのためにサービスを提供する。その際、北斗システムは自らのモニター功能と北京交通機関が提供する交通渋滯の狀況をまとめ、目的地まで最短距離の路線だけでなく、リアルタイムの道路狀況を參考に最も便利な道をも、システムの使用者に提供できる。2010年までに北斗システムは上海でも使われると見られている。
當面、世界の主要な衛星測位システムは四つ。アメリカのGPS、ロシアのGLONASSシステム、ヨーロッパの「ガリレオ」システム、中國の北斗衛星システムである。
「チャイナネット」 2007年12月6日 |