日本チームがあるおかげで、中國チームは今まで寂しい思いをすることがなかった。以前の日本の體操は、中國よりはるか強かった。これは體操殿堂入りの人數からもよく分かる。しかし中國チームは1980年代から急成長し、男子団體で日本に負けたのは、1988年のソウル五輪と2004年のアテネ五輪だけだ。
日本チームが勝った回數は少ない。しかしその実力は世界でも前6位に入っている。中日両チームは世界的な試合やアジアの試合で激しく戦ってきた。こうしたお互いの力比べは、アジア全體の男子の體操レベルを向上させてきた。
アテネ五輪の団體男子で、日本チームは金メダルを獲得した。これは予想外の結果のようだが、冨田洋之などの選手は世界一流の選手であり、今回の北京五輪でもすばらしい技を披露するだろう。
2007年の世界選手権大會を目指し、日本チームは3人の選手を入れ替え、動きの安定性と精細さが大きく向上した。そしてさらに1年間の練習を経て、日本チームは北京五輪の金メダルを目指し、90%の準備が整ったという。
中國チームの総合種目の選手で、ベテランである楊威と陳一氷は、各種目ともバランスが取れ得意種目は吊り輪だ。ケガが治った李小鵬の今の狀態は理想的で、跳馬、床運動、平行棒は中國チームの中で3位に入っている。キャプテンの黃旭は、五輪參加3回目と経験も豊富で、平行棒と鞍馬が得意だ。肖欽の鞍馬はチームの中で一番優れており、新人の鄒凱の鉄棒と床運動は、中國チームの中でもナンバーワンだ。新人の入れ替えは男子チームの弱點を補強した。
昨年の世界選手権個人総合で銀メダルを獲得した、ドイツのファビアン?ハンビュヒェン選手は、北京での取材に対して、「中國の楊威や日本の冨田洋之選手以外にも、米國やロシアにも実力のある選手が多く、個人総合の金メダルを手に入れるのはそんなに容易なことではない。団體競技では、中國と日本は実力のある強いチームで、上位2位を占めるだろう。ほかのチームは3位を爭うしかない。予選でいくら実力を発揮しても、勝負を決めるのは決勝戦であり、少しのミスでもメダルに影響する」と語った。
「チャイナネット」2008/08/05 |