女子マラソン 周春秀VS野口みずき
07年、ロンドンマラソンで優勝し、世界陸上選手権で2位となった周春秀は、劉翔に次いで中國陸上競技では2番目に金メダルを狙える位置にいる。白雪と張瑩瑩も見逃せない存在で、いずれも今年になって自己最高成績をあげている。張瑩瑩の2時間22分23秒という成績は今年では最も高い記録だし、白雪の2時間23分27秒は世界第6位だ。周春秀はケガのため今年は多くの競技に參加しておらず、1萬メートル走に參加しただけだ。
五輪女子マラソンで3大會連続の金を狙う日本チームは前回アテネ五輪を制した野口みずき、07年世界陸上選手権で3位となった土佐禮子、予想外の代表入りを果たした中村友梨香の3人。野口みずきは、五輪の金メダリストおよび03年世界陸上の銀メダリストとしてその実力、貫祿については多くを語る必要はない。だが、彼女は周春秀と同じく、今年になって正式なマラソン競技にはまだ姿を見せておらず、ハーフマラソンに參加しただけで、2人とも五輪本番に向けて力を蓄えている。
土佐禮子は2時間22分46秒という自己最高記録を持つが、これは6年前のロンドンでの記録であり、現在の実力は最盛期には及ばない。中村友梨香の自己最高記録は最近出した2時間25分51秒で、中國チームとは開きがある。中日の女子マラソン対決は単純に數字から見ると、中國チームが上回っているようだ。
柔道女子78kg超級 佟文VS塚田真希
柔道では、中國は日本と同様に7階級すべてに選手が出場する。その中で、決勝で対決する可能性が最も高いのは佟文(トウブン)と塚田真希だ。佟文は03年、05年、07年の世界陸上で優勝、塚田真希はアテネ五輪で金メダル、昨年の世界選手権では無差別級で金メダルを獲得したものの78kg超級では決勝で佟文に敗退した。塚田真希は佟文との最近5回の対戦ですべて敗退しているが、それは決して6回目も負けることを意味するものではない。日本での選考試合で塚田真希はずっと一本勝ちで勝ち進み、決勝では先輩の薪谷翠に判定勝ちしている。佟文が、中國が五輪で失った78kg超級での金メダルを奪回するために最強のライバルとなるのが塚田真希だ。
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