15日午前、清華大學の紫荊學生寮の一室に集まった學生たちは、テレビを囲んで、中國共産黨第17回全國代表大會(以下、「十七大」)開幕式の実況中継を見守った。
「『十七大』開幕式の活動報告の中でもっとも印象的だったのは、科學的発展観と持続可能な発展についての論述です。この2つの概念が黨執政の理念と方法に反映されている」。公共管理學院で博士課程を學ぶ李楊さんは言う。「また、専攻と関係が深い分野なので、社會保障や醫療制度改革について活動報告が觸れた部分にも注目しています。黨の執政理念と國の施政方針を知ることは、私の研究の大きな助けになります」
黒ぶち眼鏡をかけた莫宜端さんは、學友たちが特別に招いた香港出身の非共産黨員の學生だ。以前は香港で記者の仕事をしており、5年前に第16回黨大會が開かれた際には、北京を訪れて取材をした経験もある。清華大學公共管理學院での院生生活も1年を超えた今、中國の現在に対する思いは深い。「中國の貧富の差はまだとても大きいですが、発展していく力もとても大きい。これだけ大きな國を管理していくのは共産黨にとっても大変なことでしょう。改革推進のためにはさまざまな面の要素を考えなければいけないし、克服しなければいけない困難も多いと思います」
中國人民大學の學生活動センターでも、「十七大」開幕式の20分前から150人以上の學生がテレビの前に詰めかけた。哲學院一年生の項煕麗さんもその一人。活動報告に耳を傾けながら熱心にメモをとっていた。「『十七大』の活動報告を聞き、この5年間に中國の各事業が上げた輝かしい業績を知って、とても興奮しています。私自身も、実家の生活水準が大きく上がったという確かな感覚を持っています」。「十七大」で項さんが注目しているのは、黨の主要方針?政策が「十六大」と比べてどのような変化をし、どんな點が改善されたかということ。自分の生活と関係の深い教育改革や住宅?醫療問題についても関心を持っている。「活動報告はとても厳格な言葉遣いや表現をしていて、一度聞いただけで全部を理解することはなかなかできません。寮に帰ってからゆっくり勉強して內容を消化したいと思います」
「人民網日本語版」2007年10月16日