中國共産黨の第17回全國代表大會(黨大會)は21日、「科學的発展観」「中國の特色ある社會主義路線」「中國の特色ある社會主義理論體系」など、マルクス主義の中國化における最新の成果を新たに盛り込んだ黨規約改正案を採択した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中國浦東幹部學院科研部の劉キン獻教授は「科學的発展観はマルクス主義に対する最新の発展だ。一部の社會主義國は実踐の過程で物質と財産の蓄積を過度に重視してきたが、中國も経済建設を一方的に強調する段階を経験した。一方、科學的発展観は発展を第一義的に堅持すると同時に、人民本位、持続可能な発展の全面的な協調を打ち出している。マルクス主義の唱える『人間の全面的な発展』は、こうすることで初めて真に実現することができるのだ」と語る。
科學的発展観は2003年に初めて打ち出された。近年中國では経済の急成長と同時に、過度の資源消費、環境破壊、貧富の格差の拡大といった問題がますます激化している。科學的発展観は経済?政治?社會?文化?環境の発展における統一計畫と各方面への配慮の両立を、一層重視することを要求する。
黨規約は中國共産黨の全體に対して最高の権威と最大の拘束力を持つ、全黨が遵守すべき基本準則だ。黨規約の改正は、1982年の第12回黨大會での現行規約の採択以降、25年間で5回目。今回の改正ではほかに、軍隊建設?民族事業?宗教事業?統一戦線事業?外交事業の指導において黨が形成した方針と政策も新たに盛り込まれた。
「人民網日本語版」2007年10月22日