習近平國家主席は2013年9月に中央アジア?東南アジアなどの諸國を歴訪した際に、「シルクロード経済ベルト」と「海上シルクロード」の共同建設という戦略的構想を打ち出した。その後、「一帯一路」は中國の対外開放の新戦略の重要な部分と認識された。
権威ある消息筋によると、「一帯一路」の全體枠組みには、陸上の権益と海上の権益の建設、交通施設やインフラの建設などが含まれ、相互に接続するアジアの経済體制を形成することになる。政策の交流、設備の相互接続、スムーズな貿易、資金の融通、民間交流などが協力の重點となる。
中國を含む「一帯一路」の沿線國のうち、すでに約60國が支持を表明しており、ASEAN、EU、アラブ連盟などの多くの國際機関から支持されている。また中國はカザフスタン、カタールなどの各國と提攜覚書に調印している。
「一帯一路」の一連の重大プロジェクトがすでに進展を実現し、早くも成果を手にしている。東南アジアには、鉄道、道路、港灣、電力網、石油?天然ガスパイプラインなどがある。これには中國とミャンマーを結ぶ鉄道、道路、チャウピュ港?特區、シアヌーク港?開発區、中國とラオスとタイを結ぶ鉄道、インドネシアの港灣?開発區、タイのラヨーン工業団地が含まれる。中央アジアには、中國とキルギスタンとウズベキスタンを結ぶ鉄道、中國とタジキスタンを結ぶ道路の2期工事、中央アジア天然ガスパイプラインC?D線がある。北東アジアには中露天然ガスパイプライン東線?西線プロジェクトがある。南アジアには中國とパキスタンを結ぶ道路、原発、工業団地などがある。
上述した権威ある消息筋によると、他にもアフリカ東部、アフリカ北部、中東歐にもプロジェクトがあり、南太平洋のプロジェクトも計畫中だ。「一帯一路」は中央アジア、西アジア、ロシアの石油ガス資源および戦略ルートの協力を実現する。中國はウズベキスタンとの、中國―中央アジア天然ガスパイプラインD線の建設?運営企業間の協定に関する交渉を加速し、中國―カザフスタン原油パイプラインの改築?拡張工事の建設を推進する。
その他のエネルギープロジェクトに関して、ロシアは2018年に、現在建設中の中露天然ガスパイプライン東線を通じて中國にガスを提供する。トルクメニスタンのガス田開発プロジェクトを開始し、2016年までに生産能力の建設を完了する。中露ヤマルLNG共同プロジェクトを開始し、2016年の生産を目指す。またカザフスタンのガス田の開発、カシャガン油田の開発などを推進する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2015年1月23日