2005年4月から、私は日本の愛知大學(xué)で講義を始め、今年で3年目を迎えた。毎年の春學(xué)期の私の授業(yè)は「日中関係論」を主なテーマにしている。講義を聴きに來(lái)る學(xué)生は1年生から4年生までいて、現(xiàn)代中國(guó)(現(xiàn)中)學(xué)部、法律學(xué)部、経営學(xué)部の學(xué)生である。今年は現(xiàn)中と法律二學(xué)部の200余人の學(xué)生が受講した。また、2005、06年の秋學(xué)期には博士課程の學(xué)生にも「日中関係論」の講義をした。講義を始めた2005年の春學(xué)期は、中日の政治関係が悪化し、5月には、中國(guó)の一部の都市でデモがあった。今年の春學(xué)期は、溫家寶総理が日本を訪問(wèn)し、中日関係には「氷が割れ、氷が融ける」改善の兆しが現(xiàn)れた。日本の學(xué)生は、現(xiàn)在の中國(guó)や、中國(guó)との関係をどう見ているのか、將來(lái)中日関係をどうすべきだと考えているのか――私が聞いた範(fàn)囲での、彼らの率直な意見をここに紹介しよう。
メディアが重要な役割果たす
6月14日、中曽根元首相に率いられた日中青年世代友好代表団が、5機(jī)の航空機(jī)に分乗して、上海浦東國(guó)際空港に到著した 多くの學(xué)生は、メディアが改善され、両國(guó)関係のためにもっと積極的な役割を果たすよう望んでいる。
「私は一部のメディアの煽動(dòng)が『反日感情』や『嫌中感情』の高まりを引き起こす原因だと思う。ネットの影響も大きくなっている。これらが、真実の狀況を理解し、日中関係を考えることに影響を及ぼしている」(法律學(xué)部四年男子)
「中國(guó)も日本も、相手の國(guó)を紹介するテレビの番組が少なすぎる。中國(guó)では、日本に関するプラス面のテレビ報(bào)道やテレビドラマが少ないし、日本でも中國(guó)に関するプラス面のテレビ報(bào)道やテレビドラマをめったに見ることができない」(現(xiàn)中學(xué)部三年男子)
「日本のテレビは、韓國(guó)の連続ドラマを毎日放送しているのに、中國(guó)のドラマはほとんど放送されない。日中関係を良くするには、テレビや新聞が相手の國(guó)の出來(lái)事を絶えず紹介することが重要で、日本と中國(guó)のマスコミは大きな責(zé)任を負(fù)っている。ぜひ、恒常的に報(bào)道してほしい」(現(xiàn)中學(xué)部博士課程二年男子)
「日本の一部のメディアは、ひとたび中國(guó)のマイナスの面を発見すると、まるで鬼の首でも取ったかのように大いに宣伝するので、人々はこれを本當(dāng)のことだと信じてしまう。テレビでつくられる中國(guó)のイメージは、貧しく、汚く、ニセモノを造り、がやがやと騒ぐ、というものだ。翻って言えば、中國(guó)のメディアも日本の良いところをあまり報(bào)道しない。日本の良い面を多く報(bào)道すると、愛國(guó)主義教育の展開に影響を及ぼすに違いないと思い、日本に何か悪いことがありさえすれば先を爭(zhēng)って報(bào)道する。それによって中國(guó)人が日本という國(guó)はなんて悪いのだろうと思わせようとしているみたいだ」(経営學(xué)部三年男子)
「メディアの一面的な報(bào)道のせいで、少なからぬ中國(guó)人が、日本は依然として昔のあの軍國(guó)主義の日本なのだと認(rèn)識(shí)している。そして少なからぬ日本人が、中國(guó)の発展が日本にとって脅威になると考えている」(現(xiàn)中學(xué)部三年男子)
「テレビや新聞、雑誌で、中國(guó)やアジアのニュースや社會(huì)、歴史、文化に関する報(bào)道がきわめて少ない。西歐のテレビや新聞は、ほかのヨーロッパ諸國(guó)の事情をしばしば報(bào)道している。報(bào)道は國(guó)民に共通の価値観を扶植し、EUの結(jié)成に大きな役割を果たしてきた」(法律學(xué)部三年男子)
「実は、『國(guó)民意識(shí)』は、メディア、とくにテレビ畫面から産み出されたものだ。日中両國(guó)のメディアはともに、偏向的で感情的、一面的な報(bào)道を避けなければならず、『國(guó)民自身に考えさせる』報(bào)道をしなければならない」(現(xiàn)中學(xué)部三年女子) 中日関係をどうしたらよいか いかにして中日関係をさらに改善するか。學(xué)生たちはさまざまな見方や提案をしている。