溫家寶総理は第11期全國人民代表大會(全人代)第1回會議で5日、政府活動報告を行い、次のように述べた。
今年度、あらゆる方法を講じて農業の豊作をめざし、農民の収入増に努め、社會主義新農村の建設を著実に取り組まなければならない。
一、食糧生産の発展に大いに力を入れ、農作物の供給を確保すること。食糧の安全は経済?社會発展の全局のみならず、人民大衆の身近な利益に直結するものであるため、食糧生産の手をいささかも緩めてはならない。穀物作付面積を確実に安定させ、単位面積の収穫高を引き上げる。食糧生産主要生産竹と穀物作付農家への助成の度合いを大きくし、食糧戦略プロジェクトを実施し、食糧の生産拠點となる地域の構築を急ぎ、食糧の総合的生産能力と供給保障能力を全面的に向上させる。農業生産は総量を増大させるとともに、品種構成を最適化し、これによって各種類の重要農作物の安定した増収を促す。養豚業や牛乳生産?加工業、搾油作物栽培業の発展をサポートする政策?措置を真剣に実行する。牧畜?水産業を積極的に発展させ、規模化したエコ養殖をサポートし、促進する。農業の標準化生産を推し進め、農作物の品質と安全のレベルを向上させる。
二、農業のインフラ整備を強化すること。大?中型ダム及び老朽化した重點小型ダムの危険要因の排除と補強作業を早急に完了させる。小型農地水利施設の整備をりっぱに行い、節水灌漑を大いに発展させる。土地の開発や整理、再開墾の度合いを大きくし、中?低収穫量農地の改良を立派に行い、耕地の質を向上させ、數多くの高基準農地を整備する。農村においては、飲用水、道路、送配電網、通信、文化などのインフラ整備を強化し、公共交通の発展に力を入れ、居住環境を改善する。今年度はさらに3200萬人の農村人口の飲用水安全問題を解決し、メタンガス利用農家を500萬世帯増加し、一群の大?中型メタンガスプロジェクトの建設をサポートする。
三、農民の収入増のルートをいっそう拡大すること。高収穫、高効率、安全?良質のエコ農業の発展を速め、農業の産業化経営とリーディング企業の発展をサポートする。農村の現代的市場流通システムの整備を強化し、農村の第二、三次産業を強大にし、グレードアップさせ、郷鎮企業を発展させ、県域経済の実力を増強する。農村の職業教育と技能訓練を強化し、農民の非農業への転職能力を高め、労務提供型経済を発展させる。貧困脫卻扶助目的の開発の度合いを大きくし、引き続き貧困人口を減少させる。
その主要な措置は次の通りである。
一、投入資金を大いに増やすこと。今年度の農業支援に振り向ける財政投入や、農村の建設に用いる國の固定資産投資及び政府の土地譲渡収入について、その伸び幅を前年度より著しく引き上げることとする。耕地占用稅の運用方向を見直し、都市整備稅の運用方向を見直し、農村建設への投入を増やす。今年度、中央財政は「三農」関連支出を5625億元計上し、前年度より1307億元増とする。
二、農業支援政策を強化し、健全化すること。食糧直接補助金と農業生産財総合直接助成金を増やす。良質種子補助の規模と範囲を拡大する。農機具購入補助の種類を増やし、補助基準を引き上げ、さらに今年から農機具購入補助をすべての農業県に適用させることとする。実情に応じて、食糧最低買付価格を引き上げる。
三、最も厳格な耕地保護制度を堅持し、特に基本農地の保護を強化すること。土地利用基本計畫にしたがい、各種企畫の用地規模や基準を厳しく審査、調整し、土地用途規制制度を厳格に実行し、法に則って農村部の集団と個人建設用地を厳しく管理し、法律?法規に違反した耕地や林地の占用行為を斷固食い止める。
四、農業科學技術の普及とサービス?システムを充実化させること。農業科學技術のイノベーションとその成果の転化を強化し、公益性を主とする多元化した農業技術の普及とサービスを強化する。農業機械化の推進を急ぐ。良質種子、情報、農作物の品質と安全及び防災?減災システムの整備を強化し、動物疫病と植物病蟲害の予防?抑制作業に取り組む。土壌測定による配合肥料使用の規模を拡大する。
五、農村の改革を全面的に推し進めること。農村の総合的改革のテンポを速める。様々な効果のある措置を講じて、郷?村の債務問題を積極的かつ著実に解消する。中央と地方は財政投入を増やし、約三年の期間をかけて、農村義務教育が長年にわたって積み上げてきた債務をほぼ解消する。農村の基本経営制度を堅持し、土地請負関係の安定化、充実化をはかる。法律にもとづいて、自己意思、有償の原則にのっとって土地請負経営権の移転市場を健全化させ、條件の整った地方では多様な形態の適正な規模経営を発展させてもよい。農民の専業合作組織の発展に大きな力をいれる。集団の山林権制度の改革を全面的に推し進める。
「チャイナネット」2008年3月5日