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上海萬博 日本から百人のボランティア
発信時間: 2009-12-21 | チャイナネット

愛知萬博瀬戸會場から上海萬博にエールを送るボランティアたち(寫真提供 愛?地球博ボランティアセンター)

日中友好支援センタ―と愛?地球博ボランティアセンターは、10月1日から日本國內で、上海萬博の日本人ボランティア?スタッフ百名の募集を始める。日本人ボランティアは、イベント運営の経験が豊富で、外國人來場者への対応や、トラブルへの心構え?対応に長けた愛知萬博をはじめとする多くの大規模イベントの経験者を中心に、採用する予定だ。

語學試験をはじめ、選考を通過したボランティアは、上海萬博の內容?ボランティア活動の內容?中國語のスキルアップなどの研修を行い、會場での円滑な活動を助ける。

2010年7月17日から9月26日の間、この百名の日本人ボランティアが入場案內、會場地図の配付、日本人の迷子や呼び出し人への対応と日本語でのハイライトツアーを擔當する。

愛知萬博の感動を上海へ

愛知萬博には、連日、大勢の人が詰めかけた

大學生の山田邦夫さんは、上海萬博でボランティアをやりたいと強く願っている1人である。彼は「愛?地球博」の「夢みる山」で、スタッフとして働いたことがある。主な仕事內容は、來場者に対するパビリオンへの案內、館內への誘導、事前整理券の配布などだった。

「愛?地球博」の1日の來場者數は、開幕當初は5萬人から10萬人程度だったが、閉幕1ヵ月前の8月下旬ごろに一挙に20萬人を超えた。そのため、人気のパビリオンでは、平均3時間以上も並ばなくては入場できない。事前に情報をつかんでいる來場者とつかんでいない者とでは、見て回ることのできるパビリオンの數が違ってくる。山田さんの働いていたパビリオンでも、この時期になると平均1、2時間並ぶのが當たり前になり、入場できない人もいた。

「1人でも多くの來場者に満足してもらえるよう、多くの情報を伝えていく過程で、疲れきった來場者が笑顔になる瞬間が僕の一番の幸せだった。その幸せを上海でも體験したい」と山田さんは言った。

日本人ボランティアを採用することにより、彼らが市民大使として上海萬博の魅力を多くの日本人に伝えることも期待されている。また、日本人ボランティアは中國在住の日本人ボランティアとの調整役としても十分機能すると考えられている。

ボランティア活動をスタートした若者

日高さんのアンケートに回答する中國の若者たち(寫真提供?日高將博)

2005年に「愛?地球博」を開催した愛知県で、「日本と中國の若者の架け橋になる活動は何か」と考えている若者は山田さんだけではない。彼らが思いついたキーワードが「萬博」である。「愛知からつぎの萬博開催地―上海へ」をテーマに活動を始めた。岡田紘幸さん(29歳)はその活動の提案者の1人である。

大學時代の岡田さんは、學外の國際交流サークルや學生団體、NPO、市民ボランティアなどさまざまな活動へ積極的に參加した。人との関わりを大切にし、街づくりに力を入れていた。社會人になってからも、市民活動は継続。2005年には友人の誘いを受けて、愛知萬博の市民プロジェクトの手伝いをした。また、多くの中國人留學生とコミュニケーションをし、ごく自然に異文化を感じていたそうだ。

萬博に何か貢獻したいという思いを友人やインターネット上で呼びかけた。「今までにないから面白そうじゃん、まずやってみようよ」という好感觸。決意は固まった。仕事の合間を縫い、昨年から準備を進め、今年3月にようやく日中國際親善協會中部支部を設立。若者が親しみやすいよう愛稱を「チャイナル!日本」とした。

勉強會、日中交流會、講演會などを行った。參加者は愛知県內の大學生や留學生、若手社會人が中心だった。この他、春の屋外イベントなどに出展し、活動認知や上海萬博のPR活動を行ってきた。「この活動に出會わなかったら、日中交流なんて考えもしなかったし、上海萬博に興味を持つことはなかった」と感想を寄せてくれた參加者もいた。

「地域での日中交流を通じて、日本と中國の友好の架け橋になりたい。先の時代を見據え、未來を切り開いていく活動へ」と岡田さんは言った。今やるべきことは何なのか、協會のメンバーと毎週ミーティングを重ねながら行動中である。

上海でアンケート調査

上海萬博のキャラクターは好き?

萬博に何を期待する?

テーマは?

百六十元の入場料は高い?

萬博に行くとしたら誰と行く?

どうやって外國に宣伝する?

ボランティアしたい?

など計17項目のアンケートが、上海の若者に配られ、調査が行われた。この調査をしたのは名古屋の若手會社員である日高將博さんである。

學生時代に「國際交流基金留華ネット」という政府機関の広州代表を務めた日高さんは、上海萬博「日本館」の運営を任されている會社で働く中國人の友人がいたため、「上海に行けば何かヒントを得られる」と思い、今年5月に休暇を利用して上海へ行った。上海では、萬博に向けて大々的にPRしていたが、街の人は実際どう思っているかが気になった。その理由は、2005年に愛知県で開催された「愛?地球博」では市民參加型のパビリオンが取り入れられ、今後の萬博は政府や企業だけでなく市民が主體となって作り上げていく傾向にあると感じたからだ。萬博と関わっていくヒントも、上海市民にあるような気がした。

多くの市民の考えを短時間で知るにはアンケートをとるのがもっとも効果的だと思った。「時間が限られた中、愛知で待っているみんなに、目に見える形で報告したかった。これを見て『中國では盛り上がっている、俺たちもがんばろう!』と、さらに奮起することを願った」と日高さん。復旦大學の五角城をはじめ、大學生を中心に若者が集まるところでアンケートを行い、地下鉄、空港、リニアモーターの中などで、計120人ぐらいが書いてくれた。

この調査で日高さんがとくに印象に殘ったのは、「萬博によって人間の教養が高まる」「環境が整備される」「ボランティアを希望する」「報酬なしでも萬博に參加したい」と回答した人が、全體の九割を超えていたことで、中國の若者たちの萬博に対する期待がわかった。

現在も、上海と広州で日高さんと彼の友人が引き続きアンケートを実施中である。今後は中國全土でも行う予定だという。

イメージチェンジのチャンス

「チャイナル!日本」主催の上海萬博に関する説明會(寫真提供?和田英士)

2010年の上海萬博は、中國で開催される初めての萬博である。多くの國が參加するので、萬博を通じて國際交流ができ、中國の魅力を他の國々の方にアピールするまたとないチャンス。とくに、萬博で上海を訪れる日本人に、あらためて中國のよさを伝える絶好の機會という見方もある。

萬博の開催期間は半年間もある。海外からの來訪者も數多く見込まれているが、中でも日本人が一番多いと予測されている。

最近日本でも、萬博や中國人に対するイメージ調査が行われているが、中國に行ったことのない人のイメージは、マイナス面が多い。

そういった中で、「中國に留學するとしたら?」という問いに対しては、八割以上の人が上海と回答している。中國語を學びたいという人も多かった。上海は中國の他地域と比べ、発展が著しいので「中國らしくない」と言われることもある。上海在住の日本人の數が世界のどの都市よりも多いことも事実だ。

「百聞は一見に如かず」。上海萬博を縁に、ぜひ一度中國に足を伸ばして體験してほしい。そうすれば中國で留學や仕事をする人が増え、両國の交流が活発になり、相互理解が深まる。萬博とはそういった貴重な場を提供してくれる最高のイベントであろう。(高原 于文=文 馮進=寫真)

「人民中國インターネット版」 2009年12月21日

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