米國は完全な勝者でない
直接的な原因は米軍基地の移設問題である。鳩山首相は普天間問題で迷走し、米國は普天間問題を自民黨の現行案に戻すことに成功し、これにより次の民主黨の黨首、さらには以後の政治家に「日本は米國との関係を簡単に揺り動かすことはまだできない」という警告を與えた。東アジアの國際情勢も日本が米國を離れることを許さず、日米同盟は日本にとって安全保障であり、米國のこの地域における存在、特に日本への影響力を甘く見ることはできない。この點で日米関係に烙印を深々と押しつけることになる。
しかし普天間問題で、米國は完全な勝者ではない。日本の首相が米國の外交戦略に負けたため、日本の政権は変わり、日本の國民と政界になんらかの心理的な傷を負わせることになる。つまり、未だに米國の抑制を受けていると感じることで、深い反米感情が生まれる。
民主黨は対米関係において失敗に終わったが、今回の調整が無意味だったというわけではない。日本は戦後初めて米國に対して「ノー」と言い、立ち向かう姿勢を示し、成功はしなかったが、口火を切ることができた。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2010年6月2日