真実の中國は冷靜な自己認知に基づく。情報の透明な社會でのみ、最も真実の展示が可能になる。真実を展示してのみ、偏見を取り除き、誤解を解き、賛同を得ることができる。この3カ月余り、上海市が萬博開催のために各種のいわゆる保護性障害を人為的に設け、一般市民の生活に影響を與えたことはない。中國も萬博開催のために外の世界に対して今日の気まずい現実を隠し、中國に依然として存在する立ち後れた、堪え難い、さらには辛い一面を糊塗したことはない。中共上海市委員會の兪正聲書記が言ったように「われわれは完全無欠の上海として萬博を迎えるのではない。それは不可能だし、真実の上海ではない」のだ。
自発的な開示、多元的な展示。これが上海萬博內外での中國だ。改革開放以來、高度経済成長と國の力の増強に伴い、中國は世界に融け込む意志をどんどん強めている。上海萬博は中國に自らを展示する場を提供したに過ぎない。自らの文化を展示し、ソフトパワーをはっきりと示すためには、透明性と開放性への國の決意も必要なことは明らかだ。
社會の透明性と開放性は、オリンピックや萬博といった重要な國際イベントの開催過程のみならず、日常の社會管理の中でより多く現われる。上海萬博は大きな舞臺であり、われわれが上海萬博のために経験した開放性や透明性を含む全ての変革は、一度きりの輝かしい上演のためだけでなく、われわれの社會生活の真実の一部となって、國の未來に影響を與えるものでなければならないし、必ずやそうなるだろう。
「人民網日本語版」2010年8月9日