ポルトガルを訪れた中國の胡錦濤國家主席は6日リスボンで、カバコシルバ大統領と會談し、雙方は両國の全面的な戦略的パートナーシップを全面的に発展させていくことに同意した。
胡主席は、「中國とポルトガルは根本的な利害衝突がなく、両國民は友好的に付き合い、両國関係は順調に発展してきた」と述べた上で、さらに、両國の全面的な戦略パートナーシップの推進について4つの提案を行いました。一つは、政治的な相互信頼を強化し、戦略的協力を推進し、ハイレベル交流を維持し、両國政府、立法機関、政黨の対話と協力を強化させていくことだ。2つ目は、経済貿易分野における実務的な協力を進め、2015年までに両國間の貿易額の2倍増を目指す。そして、第3國との協力を共に検討し、ポルトガル語圏諸國の経済貿易協力フォーラムを通じて中國とポルトガル、及びポルトガル語圏諸國との協力を深めていくことだ。3つ目は、人的交流を拡大することだ。4つ目は、國連など多國間機構における両國の意志疎通と協調を強化し、世界経済回復の推進などホットな問題についての協議を重ねていくことだ。
カバコシルバ大統領は、中國が世界金融危機に対処し、世界経済回復の推進に寄與したことを高く評価した。また、両國間の貿易と投資を拡大し、各分野における実務的な協力をさらに深めていくことを希望した。さらに、「ポルトガルは、中國が國際通貨システムの改革などの問題でより大きな役割を果たすことを期待し、國連安保理非常任理事國に選ばれたことを契機に、中國との意志疎通と協調を強化し、さまざまな國際的な課題に対処して行きたい。また、歐州と中國との関係を発展させていくために今後も重要な役割を果たしていくことを希望する」と述べた。
「中國國際放送局 日本語部」より 2010年11月7日